■ウェルチ型のリーダーシップは今後も研究に値する いま日本で必要とされているのは、ジャック・ウェルチ型のリーダーだ。現場で問題を解決できる「仕組み」をつくり、問題解決の課程で実際に様々な問題を処理する能力のある次世代のリーダーが次々と生まれてくるようにし向ける「プロデューサー」型のマネジャーである。また、現場に問題解決の権限を付与することで、企業の問題点やリスクが内在化することを防ぎ、自分自身は大きな問題に集中できるわけだ。 プロデューサーの最も大きな役割は、時に組織を大きく揺さぶることだ。ジャック・ウェルチはかつてGE(ゼネラル・エレクトリック)で「全ての動詞に「e」を付けろ!」と大号令をかけた。販売ならe販売、設計ならe設計という具合にすべての企業活動をe化できないかどうかチェックせよというのが趣旨だ。 さらに、「アンチ事業部」をつくれという激烈な号令がかかった。社内の既存の事業部をつ