立命館大学チェアプロフェッサー/札幌市立大学設置準備室教学研究担当部長の武邑光裕氏による基調講演「インタラクティブ・エンタテインメントのデザイン展望」のあとを受け、ゲーム創世記を支え、後に登壇する宮本茂氏にして“妖怪”と賞賛されるゲームクリエイターたちが、自らの体験を踏まえてゲームの歴史とその作品のアイディアがどこから来たのかを語った。午前とは打って変わって和やかな雰囲気の中、まずは「Pong」を世に送り出し、ゲームの父と呼ばれるATARI創業者のノラン・ブッシュネル氏が登場した。 ゲームの創世記を生きるゲームの父がその歴史の源流を語る ここで「ゲームデザイン・テクノロジーの源流」と題しているように、ブッシュネル氏からはじめるのは、至極当然といえるだろう。1961年、スティーブ・ラッセルによって製作された「Space War」は、現在のゲームと比べるまでもなく、ただ宇宙船を操って相手を倒す