市民社会は個人、あるいは、自然人のことをしか「個人」と呼びたくなければ個体の集合体ではあるが、それ自体は個体ではない。ではこの市民社会を構成する「個体」とは何であろうか? 実はそれは、ただ一人の自然人個人をしか含まない場合においても、通常は「個人」とは言い難いところがある。市民社会を構成する個体ないし個人とは、(一般的には複数の)個人とその保有する――「持つ」――資源からなるシステムである。「資源」はここでは通常は、世界に存在する人以外のもの、のことであるが、「通常」ではない(しかし歴史的には決して「以上」にでもない)ケースにおいては、人――自然人もまた「資源」でありうる。つまりは奴隷である。自然人の――これをどう定義するかは問題だが――「部分」もまた「人以外のもの」と扱われうる場合にはその限りにおいて「資源」でありうる。 このようなものはいくつかのカテゴリーに分けられる。先述の「個体」と
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く