麻生さんはもしかしたら法案通過マニアなのかもしれないな、そんな風に思っています。この逆境の中、手を尽くして法律をどんどん通すのが楽しくて仕方がないのではないでしょうか。法律を通したくて仕方がない人を相手にして、早く解散しろとせき立てても無理なのではないでしょうか。 政治家というのはいわば、法律の請負業です。選挙民に「もしも私を当選させてくれれば、かれこれの法律を成立させて、あなたにとって暮らしやすい世の中を作ります」というのが法律家の仕事です。 ですので今の麻生内閣の在り方は、選挙に勝って議員バッチを付けることだけしか考えていない人たちにとってはやきもきさせられるのかもしれませんが、議員という職業の倫理に照らし合わせてみると、これ以上にないくらい正しい姿です。 だから、与党の反主流派も、野党も、なんだかんだ横槍を言いつつも、麻生内閣を倒すには至らないのでしょう。 これで平成十七年の郵政選挙