焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」砺波店で生肉のユッケを食べた男児(6)が腸管出血性大腸菌「O(オー)111」に感染、死亡した集団食中毒。同チェーンを運営するフーズ・フォーラス社(金沢市)の勘坂康弘社長は2日の記者会見で時折、声を荒らげながら謝罪と弁明を繰り返した。 「遺族をはじめ被害を受けた人に経済的な補償をしたい」と話す一方で、加熱用肉をユッケとして提供していたことを「業界の慣習」などと訴えた。 福井市の福井渕店で食事して死亡した男児(6)も同日、ユッケが原因と確認され、死者は2人に。県警は業務上過失致死傷容疑で捜査本部を設置し、重大事件として解明に動き出した。 同日午後、金沢市の本社に約40人の報道陣が詰めかけて行われた記者会見。 対応していた石野浩平・マネジャーに対し、厚生労働省基準の「生食用」ではない加熱肉をユッケとして提供していたことに質問が及ぶと、勘坂社長が突然、会見場に現れた