焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件に絡み、3人の死者が出た砺波店(富山県砺波市となみ町)で2009年の開店以来、1度も立ち入り検査が行われていなかった問題で、県砺波厚生センターの職員が店を訪れた4回のうち3回は午前中だったことが31日、県への取材でわかった。 残る1回も午後5時15分までの県職員の勤務時間内で、夜間営業が主な焼き肉店に対し、ずさんな監視業務を続けていたことが浮き彫りとなった。 県生活衛生課によると、09年1月に開店した砺波店を同センター職員が立ち入り検査で訪問したのは同年7、12月、10年7、12月の計4回。いずれも店が開いていないなどの理由で検査できなかった。このうち09年7月が午後、残る3回が午前の訪問だった。 県の一斉監視では、地域を決めて半日で飲食店や食品販売店、食品製造業者をまとめて回ることになっている。県生活衛生課は「(早朝に作業する)豆腐店などは