浪人生活を経て、難関の早稲田大学理工学部に入学した藤木直人さん。受験勉強とはまったく違う「学問」の世界に圧倒された、と当時を振り返る。俳優の仕事をスタートさせた大学時代、大学と芸能活動の両立を助けてくれた友人や指導教授……発売中の「早稲田理工 by AERA 2018」(朝日新聞出版)で、在学当時の思い出を語ってくれた。抜粋してお届けする。 【写真】インタビューに答える藤木直人さん * * * 早稲田大学に入学して、まず衝撃を受けたのが授業だった。 「高校までの勉強は、本当の勉強じゃない。基礎トレーニングやウォーミングアップみたいなもので、大学でようやく自分の進みたい世界に向けて、一歩踏み込んで『学問』をするんだ、と知りました」 けれど、藤木さんは「学問」よりももっと踏み込みたい世界を見つけた。俳優という仕事だった。大学2年生のときにファッション誌のモデルコンテストに応募し、芸能事務所に所