水沼駅のホームで掃き掃除をする船越礼子さん わたらせ渓谷鉄道(わ鉄)の水沼駅(桐生市黒保根町)で夜間、ボランティア駅長「ふるさと駅長」に変身する女子高生がいる。作業は10〜20分だが、週2、3回、トイレや駅構内の清掃作業をする。「幼い頃から慣れ親しんだ沿線の魅力を多くの人にもっと知ってもらいたい」。受験生との「二足のわらじ」を履く女子高生駅長は、秋の行楽シーズンを前に気合十分だ。 わ鉄は約1年半前、駅員がいない無人駅の沿線住民から公募する「ふるさと駅長」と名付けたボランティア駅長の制度を始めた。 水沼駅のいまのふるさと駅長は、桐生女子高校3年の船越礼子さん(17)。同じ高校の卓球部の先輩の後を継ぎ、今年6月に2代目のふるさと駅長になった。沿線にある12の無人駅で活躍するふるさと駅長の中では最年少。 受験勉強で忙しくなった先輩に代わり、1年ほど前から平日の駅長業務を引き受けていたが、