銚子電鉄(千葉県銚子市)で老朽化による車両更新のため、伊予鉄道(松山市)から譲り受けた車両2編成4両の搬入作業が行われた。 銚子市黒生(くろはえ)町の銚子漁港では4日から5日にかけて、貨物船で松山港から運ばれてきた車両の陸揚げが行われ、その後、トレーラーで近くの笠上(かさがみ)黒生駅に運ばれた。 車両は伊予鉄道が郊外線で使っていた「800系」で、昭和37年の製造。京王電鉄(東京都)で運用されたあと、59〜60年にかけて伊予鉄道に譲渡された。 京王電鉄時代は「京王2010系」と呼ばれ、現在も鉄道ファンから根強い人気を集める車両という。 銚子電鉄では車両更新の費用をまかなうため「1口オーナー制度」を導入。これに伊予、京王両社の運転士らが「自分たちの運転した車両を残そう」と有志で参加した。 新車両は点検、整備などを経て、年度内の運用開始を見込んでいる。