ブルートレインが6日、約6年ぶりに鹿児島県内の鉄路を疾走した。JR九州と肥薩おれんじ鉄道が3月に企画する九州縦断の旅を前に、同鉄道八代−川内駅間を試運転で1往復。JRを引退した寝台特急「なは」と「はやぶさ」の雄姿が見られるとあって、鉄道ファンらが沿線での撮影など楽しんだ。 東シナ海を望むJR旧鹿児島線をブルトレが走るのは、九州新幹線一部開業で西鹿児島発着から熊本発着になった2004年3月以来。第三セクターの同鉄道にはJR貨物が乗り入れるが、客車のけん引は途絶えた。このため3月の本番前に同鉄道PRを兼ね、各駅の停車位置など確かめる試運転を行った。 ヘッドマークは下りが「なは」、上りは「はやぶさ」に変え運行。見物客はおれんじ鉄道の車両とブルトレが離合する薩摩大川、薩摩高城両駅などで撮影。阿久根駅でも延べ約60人が「寝台特急に夢気分」の様子だった。