道内で使われていた鉄道車両26両をミャンマーに輸出するため、船積み作業が21日、室蘭港で始まった。函館税関によると、道内からこれだけの鉄道車両が一度に輸出されるのは、珍しいという。 輸出されるのは、石油タンク貨車14両とレール運搬車12両。シンガポール船籍の貨物船「ダイヤモンド・エクスプレス」(9981トン)に、クレーン車やリフトなどで次々と積み込まれた。 石油タンク貨車は1975年前後の製造。室蘭市の石油精製所から札幌、旭川などへの輸送に使われていた。ミャンマーでは、港から内陸部への石油輸送に使われる予定。レール運搬車は、北海道新幹線のレール整備などに使われていた。 ミャンマーの鉄道は電化されておらず、中古でも性能の良い日本製気動車(ディーゼル)を輸入、運行している。室蘭港からミャンマーへの積み出しは旧ふるさと銀河線3両を運んだ2007年以来、5年ぶり。室蘭市港湾部総務課の西舘武志主幹(