印刷 JR北海道が開発した線路も道路も走れる車両が16、17両日夜、徳島県南部を試験走行する。廃止したレールを活用するため開発されたが、県南部では線路がない地域でもバスとして走り、鉄道の利用客を増やすのが狙い。年明けには一般客も体験できる試験運行を予定している。 車両名はデュアル・モード・ビークル(DMV)。28人乗りのマイクロバスで、線路を走る時は在来線の線路幅(1067ミリ)の車輪がタイヤの脇から現れる。最大速度は時速70キロで連結も可能。鉄道の廃線が続いたJR北海道が線路の有効利用のため2004年に開発し、本格的な営業運転は来年度以降という。 試験走行はJR北海道から1台を借り、両日とも午後10時ごろから翌朝午前5時ごろまで実施。JR四国牟岐線牟岐駅から海部駅で線路がつながる第三セクター阿佐海岸鉄道宍喰駅までの18キロ間を、行きは線路上を、帰りは線路沿いの国道55号を走って戻る