「ネタにマジレスカコワルイ」というお叱りはわかるが; http://d.hatena.ne.jp/contractio/20050204#p1 何というかコメント欄の冷笑的な物言いがきにくわんので一言。 勁草の企画の肩を持つわけではないが、ここしばらくの「数理社会学」は、(合理的選択理論の延長としての)ゲーム理論と、(グラフ理論を基礎とした)ネットワーク理論という二つの焦点を持った、以前よりずっと落ち着いて生産的な研究プログラムになりつつある。 「一見すると数理的手法になじまない意味世界の解明」にしても、ではいったいこれまで「意味世界の解明」を目指した作業の蓄積を顧みたときに、我々はいったいどの程度のことを達成してきたのか、虚心に振り返るならば、数理的アプローチを頭から馬鹿にできるほどの成果がすでに非数理的アプローチによって蓄積されてきた、とは言い難いのではないか。 むしろ管見の限りでは、