このCMをみて改めて思い出したのだが、日本では「西遊記」の三蔵法師役は女性が演じるのが通例になっている。夏目雅子が演じた三蔵法師が当たり役だったから、というのがもっとも大きな理由だろう。記憶を辿ってみると、アニメ「悟空の大冒険」の三蔵法師の声は野沢那智があてていたし、人形劇「飛べ!孫悟空」はいかりや長介だった。ああ、三人とも故人ではないか! 昭和は遠くなりにけり。 調べてみると、三蔵法師役を女性が演じた例は夏目雅子以前にもあったようだ。 ちなみに「日本で三蔵法師を女性が演じるようになったのはドラマで夏目雅子が三蔵法師を演じてから」と語られることがある。しかしこれは厳密には正しくなく、1953年のドラマ「少年西遊記」でも既に三蔵法師は笠間桐子という女性の子役が演じている。「女性が演じることが定着したのは夏目雅子の影響も大きい」といった程度の表現が正確なようだ。 夏目雅子以後ではテレビの連続ド