国税庁が来年1月から、マイナンバーカード(個人番号カード)を持っていなくてもインターネットで税金の申告、納付手続きができる新方式を導入することが8日、分かった。自宅パソコンからの申告時は現在カードが必要だが、普及が滞り、電子納税の個人の利用が伸び悩んでいるためだ。さらにスマートフォン申告の導入も順次進め、使い勝手を高めて電子化を推進する。 確定申告時のe―Tax利用率は、税務署の端末を使う人を含めて近年は50%余りと頭打ちで、16年度の目標値58%に届かなかった。ただ政府はマイナンバーカードの普及を掲げており、カード不要の新方式は暫定的な対応としている。