第14回スニーカー大賞《大賞》を受賞した『シュガーダーク』、第21回ファンタジア大賞《大賞》を受賞した『神さまのいない日曜日』、第16回電撃小説大賞《大賞》を受賞した『幕末魔法士』などなど、激戦となっている今年のライトノベル新人王争いですが、本日はそのなかでもとびきり面白い作品を紹介したいと思います。 第11回えんため大賞優秀賞受賞作、本田誠『空色パンデミック』です。 空色パンデミック1 (ファミ通文庫) 作者: 本田誠,庭出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2010/01/30メディア: 文庫購入: 15人 クリック: 459回この商品を含むブログ (82件) を見る 語弊を恐れずにひとことで表せば、この作品は「洗練された『涼宮ハルヒの憂鬱』」だと言えます。あるいは「『涼宮ハルヒの憂鬱』の続きを描いた作品」とも言えるかもしれません。*1 『涼宮ハルヒの憂鬱』が「世界を改変する(