こちらはイチジクの缶詰であります。 新潟県上越市にある「マルト(○のなかにト)歌代商店〉という、とても風雅な名前のイチジク菓子専門店が製造・販売している。ちなみに歌代は「うたしろ」と読む。 この缶詰が発売されたのは明治40年(1905)のこと。今から120年も昔だ。 缶切りを使って(懐かし!)フタを開けると、シラップに浸かったイチジクが現れる。 その実の大きなことよ。ひとつずつ皮をむいてあるから柔らかく、取り出す時にスプーンなどを使わないと崩れてしまう。 かくのごとし。 この缶にはゴルフボール大のイチジクの実が合計8コ入っていた。 (個数は全体の重量によって変わる) このイチジクは蓬莱柿(ほうらいし)という品種で、歌代さんの地元である上越市大潟区で大事に育てられたものだ。 実は収穫したらすぐに茹で、皮をむく。それをシラップに浸けるのだが、シラップは水とグラニュー糖だけで作った素朴なものだ。

