戦争、紛争、自然災害。時々刻々と起きる社会課題に、私たちはどう向き合えばいいのか。地域活動家の小松理虔に学ぶ、「事を共にする人=共事者」の社会変革論。 社会のさまざまな側面で、数の少ない「当事者」の声が大きく拡散されることが増えた。しかし、「当事者」という言葉は時として二元論的に「非当事者」との間を線引きし、「当事者以外語るべからず」との空気をもたらすことさえある。そんないまの社会に希望をもたらすのは「共事」の心ではないか──。そう提唱する、福島県いわき市小名浜に拠点を構える地域活動家の小松理虔に話を聞いた。 ──著書『新復興論』のなかで、「真の当事者は存在しない」と書いている。 2011年の東日本大震災と原発事故により、「当事者」をめぐる議論をするようになった。僕自身は確かに地震を経験したが、家族を失っていないし、自宅が避難区域になったわけでもなく、「当事者だ」という自覚はなかった。しか
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