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「題しらず」「恋歌の中に」などの鑑賞の上で特に必要ないと思われる詞書は省略した。 ※略伝・注釈付きテキスト・文献情報などはこちら。 春 7首 夏 2首 秋 5首 冬 8首 恋 41首 哀傷 20首 雑 17首 計100首 春 春霞たつやおそきと山川の岩間をくぐる音きこゆなり(後拾遺13) むめの香を君によそへてみるからに花のをりしる身ともなるかな(和泉式部続集) のどかなる折こそなけれ花を思ふ心のうちに風はふかねど(続後拾遺93) あぢきなく春は命のをしきかな花ぞこの世のほだしなりける(風雅1480) われがなほ折らまほしきは白雲の八重にかさなる山吹の花(和泉式部続集) 岩つつじ折りもてぞ見るせこがきし紅ぞめの色ににたれば(後拾遺150) 世の中はくれゆく春の末なれやきのふは花の盛とかみし(和泉式部続集) 夏 さくら色にそめし衣をぬぎかへて山ほととぎす今日よりぞまつ(後拾遺165) 思ふこ
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