この話は論文に書こうと思っていたけど、何年も書く暇もないので、いっその事ここに書いてしまおう。 問題:状態数が少なければ、沢山の事象の正確な統計値を求めることはできない。たとえば、もし手許に10bitのカウンターしかないとすると、100万個くらいやってくるスパイクの数を正確に数えることはできない。 同様のことはシナプスにおいても問題である。 一つのシナプスには平均20Hzくらいでスパイクがやってくる、そしてその錐体細胞は平均的に20Hzくらいでスパイクを発火する。そして多数のシナプスの入力が細胞を発火させたとき、入力のあったシナプスが強化される(Hebb則)。ラフな計算として、一致検出ののtime windowは、とりあえず5msで入力のスパイクも出力のスパイクもランダムだとすると、一秒間に2回の強化が起こることになる。(実際はどちらもランダムではなく、意味のあるところに固まってくるので、
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