みそや食用油などが当たる「くじ」の店には黒山の人だかりができていた=平壌市内で2010年10月11日、米村耕一撮影 平壌駅近くの路地で三輪車の荷台にトマトやナシを並べ、即席市場を作る女性。後方にはDVDの売店も見える=平壌市内で2010年10月11日、米村耕一撮影 朝鮮労働党創建65周年と金正日(キム・ジョンイル)総書記の三男正恩(ジョンウン)氏の後継者としての登場で祝賀ムードにあふれる平壌を9~12日に訪れ、1人で街を歩く機会を得た。ネオンは深夜になっても消えず、高級レストランに市民が詰め掛ける。深刻な食糧難や電力不足に悩む農村とは無縁の「特権都市」の姿は、平壌と地方間の格差の急速な拡大をうかがわせた。【平壌で米村耕一】 ◇正恩氏登場の祝賀ムード 市内を流れる大同江の河畔近くに「食堂」という看板を掲げた数軒の店が並んでいた。11日午後8時半過ぎ、夕食を終えた客が家族と共に現れて自家用車に