大手製薬会社の武田薬品工業が販売する高血圧の治療薬について、会社が臨床研究で確認されている以上の効果があるように宣伝していたのは「医薬品医療機器法」が禁じる誇大広告に当たるとして、厚生労働省は会社に対し業務改善命令を出しました。誇大広告で行政処分が行われたのは初めてです。 会社の依頼を受け調査を行った第三者機関は、「医師に薬の効果を誤解させるほどではなかった」と説明していましたが、厚生労働省が調査を進めたところ、医師向けのパンフレットや医学雑誌で薬の効果だとして繰り返し宣伝していたのは、結果として医薬品医療機器法が禁じる誇大広告に当たるとして、12日、業務改善命令を出しました。誇大広告で行政処分が行われたのは初めてです。 厚生労働省は会社に対し、外部の有識者などによる審査体制を整備するなど、再発防止策を取るよう求めています。 これについて、武田薬品工業は「処分を受けたことを真摯(しんし)に