福島県郡山市であった合唱練習の参加者から新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生し、「合唱王国」として名高い県内の合唱関係者が神経をとがらせている。複数人が集まって発声する活動の性質から感染防止に特に留意していたというが、「合唱は危険」との風潮が広がるのを懸念する。29、30日には県合唱コンクールが控えており、県合唱連盟は追加の対策や開催の可否を検討中だ。 「狂気の沙汰だ」。21日朝、合唱練習の実施を非難する匿名の電話が連盟に届いた。クレームは他にも複数寄せられ、小林悟事務局長は「合唱のリスクが高いことは否めないが、(危険視する方向に)空気が変わりつつある」と危惧する。 合唱練習は16日、郡山市青少年会館で郡山一中合唱部と社会人サークルが合同で行った。合唱部の生徒28人と顧問2人、サークルの15人の計45人が参加。うち男女7人の感染が確認され、県がクラスターと認定した。 郡山市な