歓喜の日 南スーダンの独立記念式典で行進するSPLA兵士(2011年7月) Goran Tomasevic-Reuters 昨年7月にスーダンからの分離独立を果たした南スーダン共和国。だが歓喜の声に沸いた日から半年経った今も、南北間の対立が収まる気配はない。 先週、スーダンとの国境に近い地域で大規模な襲撃事件が勃発し、老人や子供など70人以上が殺害された。南スーダン政府はいつものように、スーダンを非難するコメントを発表した。 こうしたお決まりの非難の言葉は、事実である場合もあれば、言いがかりのケースもある。 南スーダンの内相は、武装勢力に武器を提供したのはスーダン政府に違いないと主張したが、組織名を特定することはできなかった。その意味では、今回の非難合戦は今まで以上の茶番劇にみえる。 事実がどうであれ、国交がないに等しいほど悪化の一途をたどっている南北スーダンの危うい関係が、この一件であら