ネット時代ならではの難病に、人知れず苦しんでいる人たちがいる。アルファブロガーに認定されることに異常な恐怖を感じ、最悪の場合死に至ることもあるという奇病、 「アルファブロガー認定恐怖症」 の患者たちだ。病気の存在があまり知られていないため、世間の無理解に苦しむ彼らの日常に迫った。 「こわい、こわいよ!」 端麗な容貌の美青年がうなされている。硬派ニュースサイトを運営するbogusnews編集主幹さん(28)だ。アルファブロガー認定恐怖症(ABCD。Alpha Bloggers Confirming-phobia Disease)を発病して三年になる。blogに執筆した記事が世間の信頼を集め尊敬されると原因不明の悪寒が全身を駆けめぐる─そんなABCDのつらい症状に、長く苦しんできた。 「毎日が恐怖との戦いです。できるだけ症状を和らげるため、最近ではわざと記事のクオリティを落としたりもしているの