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ブックマーク / apeman.hatenablog.com (19)

  • たった5.8% - Apeman’s diary

    YOMIURI ONLINE 2009年8月27日 「中国の印象、日の73%が低評価…不安ぬぐえず」 【北京=佐伯聡士】首脳外交は活発だが、中国製の冷凍ギョーザ中毒事件など「の安全」への対応が不十分なことから、日人にとっての中国の印象は改善されない──こんな結果が、日の「言論NPO」と中国の英字紙「チャイナ・デーリー」が両国で今年5、6月に実施した世論調査で明らかになった。 (・・・) 一方、「関係発展を阻害する問題」としては、日側では「中国産品の安全性」が46・2%と最高。中国側では「領土問題」が49・2%と最高だった。中国品の安全性をめぐっては、「不安を感じる」と答えた日人が94・8%、中国人側も69・9%となった。 (・・・) 日側の調査主体である「言論NPO」なる組織について私は何も知らないので、この調査の科学的な妥当性については「読売新聞が報じた」という事実を

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  • 外からつけられた紐ではなく - Apeman’s diary

    現実にドイツで行われていることは、排外思想、ヘイトスピーチへの弾圧以外の何者でもないでしょう。それは「当然弾圧されるべきものを弾圧してるだけ」というのがそちら側の主張なんでしょう? (http://d.hatena.ne.jp/furukatsu/20090701/1246470760#c1246750001) 昨年末の時もそうだったけれども(例えばこのエントリ)、私が問題にしたいのはまさにこういう態度。 「表現の自由」を支持する議論としてはまず「民主的な政治に不可欠」とするものがあるわけだが、それだけならば政治的な主張の自由が保障されれば足りる*1。より広範な表現の自由が擁護されるべき理由はなにか・・・? とというならばわれわれが行き着くのは「個人の尊厳」だ。多様な表現を行ないまた多様な表現を享受することが人間の尊厳にとって極めて重要であるからこそ、非政治的な表現も含めてその自由は尊重さ

    外からつけられた紐ではなく - Apeman’s diary
    navecin
    navecin 2009/07/16
    どのような国家においても、薄暗い映画館の中で「火事だ!」と叫ぶ自由は認められまい。「○○人を殺せ!」と「火事だ!」とは、その危険性において明確に区別しうるものではない。だから表現の自由は難しい。
  • “左翼が南京大虐殺について語るのが我慢ならん”という人こそが率先してインチキをどうにかしたらどうか? - Apeman’s diary

    昨年末に再登場した一知半解氏は「左翼」が「百人斬り」について語るのが気に入らないんだそうである。だったら、否定派がばらまいているインチキをそういうひとが率先して批判し、言論市場から淘汰してくれればいいのに。そうすれば左派が南京事件や「百人斬り」について語る機会も減るというものだ。そもそも『世界』やいまはなき『論座』と『諸君!』や『正論』を比較してみれば、もともと左派論壇が南京事件をとりあげる機会など非常に限られていることははっきりしているわけだが。 ところが、現実にはその一知半解氏のような人びとが、インチキの再生産に一役買っているわけである。 一知半解なれども一言申す 「香華の由来から考える「南京大虐殺」」 ここで一知半解氏は井沢元彦の『逆説の日史8』から長文の引用を行なっている。念のため書店で確認してきたが、タイポその他は別として少なくとも大意としては原文通りの引用であった。ここで問題

    “左翼が南京大虐殺について語るのが我慢ならん”という人こそが率先してインチキをどうにかしたらどうか? - Apeman’s diary
  • 大塚英志が求めているのは…… - Apeman’s diary

    『リアルのゆくえ』(210頁) で大塚英志は東浩紀にこう問いかけています。 南京虐殺があると思っているんだったら、知識人であるはずの東がなぜそこをスルーするわけ?知識人としてのあなたは、そのことに対するきちんとしたテキストの解釈や、事実の配列をし得る地位や教養やバックボーンを持っているんじゃないの? これをもって、大塚が東に歴史学者並みのコミットメントを要求している、などというのは誤読もいいところでしょう。上のエントリに引きつけて大塚の要求を私なりにパラフレーズするなら、こうなります。まともな歴史記述とインチキなそれとでは裏づけとなる資料的根拠の質も厚みもまったくちがうのであって、たとえ分野は違っても「テクストを読む」ための高度な技術を備えた(と自負する)人間がそれなりの時間と手間をかければ、両者の区別については語ることができる。少なくともインチキ度が顕著なものについては「これはインチキ」

    大塚英志が求めているのは…… - Apeman’s diary
    navecin
    navecin 2008/12/12
    レイプされた・合意の上だったと揉めている男女の間で「情報が錯綜しているので、まず考えるのをやめた上で、男(女)に最適な選択を決めます」って言ったらそれはマズいよね
  • ブクマコメントに答える - Apeman’s diary

    http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20080625/p1 2008年06月30日 zzz029 「一体なにをもって…だったことは間違いがない。」相手の根拠の無い決めつけに対して、同じ事をやってみせる事でたしなめる意図なんだろうけど。 違います>たしなめる意図。発生した戦争犯罪の規模においてはっきり違うし、また捕虜殺害にしたって「いったん投降させた敵兵を組織的に、多数殺害する」ような事例はWWIIの米軍にはありません。 2008年06月26日 API 歴史認識, 沖縄, 戦争 いやまあ反戦の人達と話したって分かり合えないだろが正直ゲリラ戦のどこが悪いわけ?相手に勝つためなら原爆だって使った戦争ですよ。あと中国側の歴史を支持しそして日が憎いのであれば中国人になってください。 ゲリラ戦が悪い、と言ってるのはまずもっ

    ブクマコメントに答える - Apeman’s diary
    navecin
    navecin 2008/07/02
    カルトの集団自殺には自殺をためらう信者や子供への「強制」が付きものですので。つーか自殺の実行自体が集団の意思でなく教祖の一存で決まったりするわけで。>id:zzz029
  • 微妙に違和感があるので… - Apeman’s diary

    飯大蔵の言いたい事 「反日と反ナチス」 ナチスを肯定する事は欧米の社会でも、日でもなされる事ではない。彼らの最大の犯罪はユダヤ人虐殺と言われている? ナチスに相対するものは、時代から見て日軍国主義のはずだ。ユダヤ人虐殺と相対させられているのが南京大虐殺か?しかし、その性格は余りにも違う。 ナチスが否定される理由は、彼らがヨーロッパの国を侵略したからだと私は思う。日が行ったのは、各列強が狙っていた中国を侵略し、各列強が支配していた植民地を占領した事だ。これはナチスと違った意味で列強には許しがたい事なのだろう。 (…) 上に書いたナチスと日軍国主義の為した事の違いを、大きく受け止めれば、彼らの主張となる。私はその主張を完全には否定しない。 欧米列強は植民地政策で行った事を正式に謝罪していない。アフリカ人を拉致し奴隷として酷使し殺した事もだ。それに比べれば日の行った事など、小さい話だ。

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  • 「すべてを知っているのでなければ何も理解していないと同じだ」論法 - Apeman’s diary

    館の方で扱ってもよいテーマなのだが、あえてこちらで。 『日経サイエンス』、「英語で読む日経サイエンス — "Should Science Speak to Faith?"「科学と宗教は対立するのか」より抜粋」 ローレンス・クラウス(物理学者)とリチャード・ドーキンスの討論の一部。 クラウス (…) 一例を挙げましょう。私は折に触れ,創造主義者や宇宙人誘拐者説の狂信者と議論してきました。両者とも解釈の質について同様の考え違いをしていて、「すべてを知っているのでなければ何も理解していないと同じだ」と思っているのですね。 議論のなかで、彼らは解しがたい主張,例えば1962年にモンゴルの人たちが教会の上に空飛ぶ円盤が舞っているのを目撃した、という話を取り上げます。そして私にこの話を知っているかと尋ね、私が知らないと答えると、決まってこう言う。「この種の事例を調べ尽くしていないのなら、『宇宙人に

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  • 「ありえない」論法と否定論存続の背景 - Apeman’s diary

    (1) 最初に、なにをもって「南京事件否定論」と呼んでいるのか、「歴史修正主義」と呼んでいるのかを再確認しておきましょう。南京事件否定論を巡る議論に馴染みのない方がこの数日おいでになっている可能性が高いので。 「否定論」「修正主義」と私が呼ぶ第一の基準は、犠牲者数推定の数ではありません(結果的には数がメルクマールになりますが)。犠牲者数推定を行なう手法、そしてなによりその目的が基準です。例えば秦郁彦の『南京事件』(中公新書)では、当時(1986年刊行)入手可能だった「日軍の公的記録を個別に割引せず、そのまま積みあげてみた」結果として、「捕らわれて殺害された中国兵の推計」を3万人としています。笠原説との違いは「捕われて殺害された」ケースに限定するかどうかによるところが大きく、捕虜の殺害についてあれこれ正当化し割り引くことはしていません*1。また民間人の犠牲についての中国側の主張に対しても次

    「ありえない」論法と否定論存続の背景 - Apeman’s diary
  • いい大人の“情報戦ごっこ” - Apeman’s diary

    Sankei Web 2007/09/15 「論説 【土・日曜日に書く】論説委員・石川水穂 歴史問題でも情報戦に後れ」 10年前、安倍氏や中川昭一氏ら当時の若手国会議員が中心になってつくった自民党の「日の前途と歴史教育を考える議員の会」は今年、南京事件をめぐる歴史問題で重要な成果を上げた。外務省に保管されていた南京陥落直後の昭和13年2月の国際連盟理事会の議事録とその討議の経緯を記録した機密文書を入手したことだ。 またこれですか。もう何年も前に翻訳されて『資料 ドイツ外交官の見た南京事件』(大月書店)に収録されていた「機密文書」ですね。その他の点についてはこちらを御覧下さい。 日は南京の戦闘では圧勝したが、情報戦では中国に完敗していた。日は今も、情報戦で中国に大きく後れをとっている。 日が「情報戦」においてなぜダメダメかと言えば、結局のところ「自分の発言・行動が相手に、そして第三者

    いい大人の“情報戦ごっこ” - Apeman’s diary
    navecin
    navecin 2007/09/16
    "日本が国際社会に対して拉致問題を「宣伝」しているのは、それがでっちあげだからですか?"
  • 成り立たないかどうか、ためしてみようじゃありませんか - Apeman’s diary

    池田信夫 blog 「なぜインターネットはナショナリズムを強化するのか」のコメント欄。 フェミニズム的ステロタイプ (池田信夫) 2007-04-09 15:01:56 ここで書いた「カルスタ=ポスコロ=フェミニズム的言説」の典型が、当ブログの記事(4/7)についての某ブログの記事にちょうどあったので、引用しておきます: <(氏名から判断する限り)男性である池田氏がここで自分を含む日人を「」になぞられていることは、なかなか興味深い。要するに女性性と受動性を「自然」に結びつけてしまう発想の現われなのだろうけれど、こういうところに無自覚であることと彼らの慰安婦問題に関する主張が欧米社会で受け入れられないこととは、もちろん無関係ではない。> 見事なステロタイプですね。私の記事で、主語を夫にしたらエピソードとして成り立たないことは無視して(あるいは理解できないで)、女性を比喩にしているところだ

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  • Apes! Not Monkeys! - 慰安婦・慰安所に関してオンラインで閲覧できる一次史料(追記あり)

    再追記あり。再追記部分は太字。その後、オンラインで閲覧できる資料がさらにあることをご教示いただきました。こちらをご覧ください。 コメント欄が制限字数に到達しましたので新規の投稿ができなくなっております。 アジア歴史史料センターで公開されている資料を「慰安婦 or 慰安所」で検索すると計15点がヒット。このうち関連するものは(ざっとみた限り)次の通り(「@」は判読不能部分)。 「支那渡航婦女に関する件」 内務大臣決裁書類・昭和13年(下) レファレンスコード:A05032044800 支那渡航婦女ニ関スル件伺日南支派遣軍古荘部隊参謀陸軍航空兵少佐久門有文及陸軍省徴募課長ヨリ南支派遣軍ノ慰安所設置ノ為必要ニ付醜業ヲ目的トスル婦女約四百名ヲ渡航セシムル様配意アリタシトノ申出アリタルニ付テハ、年二月二十三日内務省発警第五号通牒ノ趣旨ニ依リ之ヲ取扱フコトトシ、左記ヲ各地方@ニ通牒シ密ニ適当ナル引

    Apes! Not Monkeys! - 慰安婦・慰安所に関してオンラインで閲覧できる一次史料(追記あり)
  • Apeman’s diary

    捏造された「朝日新聞の捏造」? 偽の論点による偽の反論(の・ようなもの) 池田信夫の捏造 「朝日新聞の捏造」論について 朝日新聞の「慰安婦」報道の実態 1992年1月の「慰安婦」問題報道・3紙比較 恐るべき朝日新聞の洗脳力 「池田信夫の捏造」完全版(エントリ中でリンクをはってある記事についても) 読売新聞の「慰安婦=女子挺身隊」説 「河野談話」をめぐる初期報道について/補足と訂正 92年当時のアメリカメディアの反応 分の「仮説」にあわせて事実をねじ曲げてるのはどっち? 上告もせずに終わっていた「朝日新聞を糺す国民会議」訴訟 安倍政権は朝日新聞の三連勝についてコメントすべき立場 麻生財務大臣の発言から考える「「慰安婦」問題=朝日の捏造」説 「バターン死の行進」問題まとめ――「ネタ」のシニシズムについて 過去2週間の話題を巡って(12日追記) 「痛切さ」を欠く「仕方なかった」言説 『アウシュヴ

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  • 「張作霖爆殺=ソ連の犯行」説を紹介する櫻井よしこ - Apeman’s diary

    『「南京事件」の探究』(北村稔、文春新書)および映画『Nanking』についての櫻井よしこの発言についてはすでに青狐さんが批判しておられるが、今度は「捨身成仁日記」さんが櫻井発言をとりあげておられる。対象となる発言はこちら。 だまされやすい人々 追記部分から。 この問題については、「Ongoing debate」の項目に記載され、進行中の討論であって、確立された見解でないことがまずすぐにわかる。「In the view of some modern right-wing authors」というくだりからすると、アメリカの右翼が日のネトウヨよろしく歴史修正主義を発動しているという見方もできそうである。 ご推察の通りで。私のところにしょっちゅう来るスパムメールでアン・クールターのを宣伝するやつがあるんだけど、それで見た記憶がある。例えばこれなんかですな。 (…) Reexamining t

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  • 日本人が「虐殺」なんてするはずない、だって? - Apeman’s diary

    南京事件否定論の中でももっとも愚劣で、目にするたびにヘドが出そうな思いがするのは“そんな残虐行為は日文化にはない、そういう殺し方は中国人に特徴的なものだ”というタイプのものである(もちろん、実際にはレイシズム丸出しのもっと下品な表現が使われている)。新聞のテレビ欄を見るとテレ朝が白虎隊のドラマをやっているようなので、戊辰戦争における事例を紹介しておこう。「教科書が教えない歴史」の一コマである。 一昨日のエントリで言及した笠原十九司、「東アジア近代史における虐殺の諸相」は『会津戊辰戦史』や『よみなおし戊辰戦争』(星亮一、ちくま新書)を援用して「官軍」の次のような行為を紹介している。 若松城下、抵抗する会津兵はもとより、武士、町人百姓、老若男女の別なく、町のなかにいた者は見境なく斬られ、打ち殺された。攻める者は血を見ると、怪鬼のように快感を覚えて、人影を見れば撃ちまくった。恐怖で立ちすくむ

    日本人が「虐殺」なんてするはずない、だって? - Apeman’s diary
  • 補記その2 - Apeman’s diary

    しまうまさんたちが個別にコメントしてくださってるので同じことの繰り返しは止めます。まあ多くのコメントについてはしまうまさんの あなたが歴史が「これが証拠、はい終了」というものだけで構成されていると思っているとしたら大間違いだと言うことです。そして例えばドレスデン爆撃など死者数の推定が困難なものがあっても、だからと言って「そのようなものは存在しない」などという人間は、二分法に囚われたバカだということです。 とか「通りすがり」さんの 「真or偽の断定が常に可能と考えること」の愚かさを説く論に対して、噛み付くに事欠いて「真であることを明証しろ、できないだろう、じゃあ偽だ」という論法。 でもって「一件落着」という感じです。コメントするに価すると思われた点についてのみ補記します。 最初に上の「通りすがり」さんが引用した部分のあとで述べている「もっとも、知性とは質的には要約することだと思いますので、

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  • 視点・論点「まん延するニセ歴史学」 - Apeman’s diary

    まかされてしまった以上、やるしかありますまい(w 元ネタはこちら。できれば省略なしのフルバージョンでやりたかったが、一部飛ばしてます。ネタを思いついたら追記するかも。 みなさんは、「ニセ歴史学」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。 これは、見かけは歴史学のようだけれども、実は、歴史学的とはとても言えないもののことで、「偽史」や「歴史修正主義」などとも呼ばれます。 『そんなものが東京裁判史観以外にどこにあるんだ』とお思いの方も、例として、ジンギスカン=義経説や、日猶同祖説や、ホロコースト否定論などの名前を挙げれば、『ああ、そういうもののことか』と納得されるかもしれません。それとも、かえって、『え?』と驚かれるでしょうか。 例えば、皆さんもよくご存知のように、『盧溝橋事件中国共産党の陰謀』と盛んに言われ、ひところは大手出版社もこぞって書籍を売り出すほどのブームになりました。盧溝橋事件

    視点・論点「まん延するニセ歴史学」 - Apeman’s diary
  • テッド・レオンシス氏に送られちゃったメッセージ - Apeman’s diary

    あちゃ〜という感じですが。まずはこのエントリについたコメント。 (...) Based on the exhibited outcomes of the professional, objective and scientic analysis for the photographs and testimony given as "the evidence of the massacre", it is possible for us to prove how little validity they have. Releasing the film which presents unhistorical events as if they the were facts would result in damaging your successful career as the brill

    テッド・レオンシス氏に送られちゃったメッセージ - Apeman’s diary
  • 日本軍も「事後法」で戦犯を裁いていた? - Apeman’s diary

    軍はドゥーリットル隊による空襲を受けて、無差別爆撃を行なった爆撃機の搭乗員を処罰するための「空襲軍律」を制定した。『法廷の星条旗』では空襲軍律によりB29の搭乗員を処刑した事件についての戦犯裁判がとりあげられているが(後述)、問題は爆撃後中国の日軍占領地域に不時着して捕まったドゥールットル隊の搭乗員の処分である。無差別爆撃の違法性はハーグ陸戦規定(非戦闘員への攻撃の禁止)等から主張しうるが、他方空襲軍律が制定されるまでは無差別爆撃を行なった敵国搭乗員を処罰するための具体的な規定は存在しなかった。捕獲されたドゥールットル隊の隊員は捕虜としては扱われず、事後法たる空襲軍律によりすべて処刑された。この軍律裁判に関わった人間も戦後戦犯として訴追されているが、そのケースについてはまた調査のうえご報告させていただくことにする。

    日本軍も「事後法」で戦犯を裁いていた? - Apeman’s diary
  • 「ごぼうを捕虜に食べさせて有罪になったB級戦犯」は都市伝説? - Apeman’s diary

    「ごぼう 戦犯」でググるとたくさん出てくるのが、「連合軍の捕虜にごぼうをべさせたところ、木の根をべさせた虐待だとして戦犯として訴追され、有罪になったケースがある」というはなしである。実はこのはなしは、子どもの頃に母親から聞かされたことがあった(母親は「木の根」ではなく「木の皮」と言っていて、ささがきにしたのであれば「皮」の方がぴったりくるような気もするが、まあそれはどうでもいいはなしである)。もし「東京裁判史観」なるものが存在するとすれば、それは「戦争に負けた以上A 級戦犯が裁かれるのはしかたないが、BC級裁判には不当な判決が多かった」という認識を核にしているのではないか、と私は考えているのだが、このエピソードはいわば「不当な戦犯裁判」の象徴として語られているわけである。 だがちょっと考えれば、どうもこのはなしは妙である。まず第一に、ごぼうに関する誤解を解くのがそんなに困難であるとは思

    「ごぼうを捕虜に食べさせて有罪になったB級戦犯」は都市伝説? - Apeman’s diary
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