休載していたからお忘れの方もいるかもしれないが、『ポケモン』映画2作目の「X(後にルギアと名づけられる)爆誕」のXの性別の話である。 Xは地球に生命を生み出したといわれる深層海流のシンボルともいえるポケモンだった。 実は映画専用のポケモンとして考えた僕自身が、性別までは深く気にしないで設定していた。 ただ、生命を生み出したシンボル的なポケモンだっただけに、母性的な性格をイメージはしていた。 「Xはオスかメスか? 声を男にするか女にするか?」 プロット(あらすじ)を検討する会議で、御前様がいきなり、その問題を持ち出してきた。 『ポケモン』映画の2作目は、暗くて重い1作目の『ミュウツーの逆襲』とは違うアクションアドベンチャーを目指すことは会議前に了解済みだった。 しかし、まだ、プロットの段階である。 Xが人間の言葉を話すかどうかも僕は決めていなかった。 できることなら、人間の言葉など喋らない生