【週刊軍事情報】海自、中国海軍の前に全滅!? 北京オリンピックも無事に終了。時節柄、書店には中国の軍事大国化に伴う日中の軍事衝突についての書物も多く並んでいる。それをみると「自衛隊と人民解放軍が戦った場合、自衛隊が圧勝」というのが大方。しかし本当にそうだろうか。 元防衛大教授の杉之尾宜生氏が最近出版した「日本をチベットにする中国の野望」という本がある。注目されるのは、中国が尖閣諸島に侵攻した場合について、数式を使ってシミュレーションを試みている点。双方とも自国の軍事力のみで対処することを前提にして計算しているが、その結果は「7回目の戦闘で海自の勢力は半減し、23回目の戦闘で0になるが、中国海軍は最後まで三分の一の勢力を保持する」というもの。つまり中国軍の勝ち。 「実はこのシミュレーションは戦闘機やミサイルの性能差などは度外視している。しかしワーストシナリオに沿って備えるのが重要なこと」と杉