イーサネット、TCP/IP、HTTP、Web……。ネットのインフラとなっているこれらの技術は、誰でも携わることができる「オープンイノベーション」を生み出すものだと、非営利団体のクリエイティブ・コモンズでCEOを務める伊藤穰一氏は語る。札幌で開催中の「iCommons Summit 2008」で30日に講演した伊藤氏は、ネット上の文化とアイデアを共有可能にするクリエイティブ・コモンズ(以下、CC)も、コンテンツのオープンイノベーションを実現する技術であるとアピールした。 「コンピュータを物理的につなげたイーサネット。ネットワークをつなげたTCP/IP。コンテンツをリンクさせ、トランザクションコストを下げたHTTPとWeb。現在はWebが普及したが、著作権の問題でネットの価値が出ていない。ネット上のコンテンツをリミックスするにも法的なエネルギーが必要。こうした状況にあって、CCを標準化機関とし
いま、ネットの中で熱いキーワードといえば「Web 2.0」。でも、どこを調べても専門家や業界人向けの難解な話ばかりで「Web 2.0って結局何なんだ?」と、消化不良な気持ちの方も多いと思います。本連載では、ネットの専門家ではない、一般ユーザーの方のために「Web 2.0」をわかりやすく、ていねいに解説していきます。 ■進化するWebのワンシーンを捉えたのが「Web 2.0」 Web 2.0とは、何か新しいソフトが出るという話ではありません。ある日突然「今日からWebはWeb 2.0です。ブラウザをバージョンアップしてください」なんてことにはなりません。まずは、このことを知っておいてください。 「Web 2.0」は、米国のIT関連では有名な出版社「O'Reilly Media」社長、O'Reilly氏が提唱しました。進化を続けるWeb業界の、2004~2005年あたりの流行を切り取って、「W
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