米国では,厳格なワクチン安全性システムが整備されているにもかかわらず,依然として一部の親は小児におけるワクチンの使用や予防接種スケジュールの安全性について懸念を抱いている。そのような懸念から,推奨される予防接種の一部しか子どもに受けさせない親や,予防接種を全く受けさせない親もいる。米国では,2006年に1%であった予防接種免除率が2016~2017年には2%まで上昇し(1 総論の参考文献 米国では,厳格なワクチン安全性システムが整備されているにもかかわらず,依然として一部の親は小児におけるワクチンの使用や予防接種スケジュールの安全性について懸念を抱いている。そのような懸念から,推奨される予防接種の一部しか子どもに受けさせない親や,予防接種を全く受けさせない親もいる。米国では,2006年に1%であった予防接種免除率が2016~2017年には2%まで上昇し( 1),6%の小児が免除を受けたと報