被災地での炊き出しに「サプリ」を投入していたグループがあった。「栄養たっぷりの料理を提供したい」とのことだが、被災者が知らずに摂ってしまうことで体に影響はないのだろうか。 能登半島地震の被災地で、炊き出しの豚汁を作っている様子がSNSに投稿された。豚汁300人分の鍋の中に、ペットボトルのようなものから液体が投入されている。これはいったい何なのだろうか。この動画の投稿者に話を聞いた。炊き出しを行ったのは一緒に活動している仲間だという。
認知症患者は2050年までに1億3900万人に達する見込み(写真はイメージです) Kateryna Kon-Shutterstock <アイルランドUCCの研究チームによるアルツハイマー病患者の糞便を健康なラットに移植するという実験で、「アルツハイマー病が糞便を介して他の個体に伝染する」可能性が示された。この研究は、新しい治療法の開発にどのような知見を与えるのか> 日本における65歳以上の高齢者の割合は、9月15日時点の推計で3623万人です。総人口に占める割合は29.1%で、過去最高となりました。 超高齢社会と切り離すことのできない問題が認知症です。2022年の国民生活基礎調査(厚生労働省)によると、介護保険制度で要介護者と認定された原因は「認知症」が16.6%と最も多くなっています。25年には高齢者の5人に1人、約700万人が認知症になるという予想もあります。 とりわけ、アルツハイマー
執筆者 長村 洋一 藤田保健衛生大学で臨床検査技師の養成教育に長年携わった後、健康食品管理士認定協会理事長に。鈴鹿医療科学大学教授も務める 多幸之介先生の健康と食の講座 長村 洋一 2021年1月28日 木曜日 キーワード:メディア 添加物 以前、市民公開講座を依頼された方から「今年の大学入学共通テストの英語の問題で、人工甘味料に関して疑問視したくなるような設問があったのはご存知でしょうか?」というメールを頂いた。そのメールには日本食品添加物協会の見解と科学ジャーナリストの松永和紀氏の意見が紹介されていた。早速、この2つを読んでみた。 松永氏の意見の最後には「共通テストを、50万人を介した科学への誤解を広げるブースター、増幅器にしないでください」と悲痛なお願いが書かれていた。これを読んでいたく共感し、この試験問題に書かれている添加物の誤った記述について多くの方に知ってもらいたいと、筆を取ら
ネット上には様々な情報が溢れかえっています。大手メディアのニュース記事に書かれていたら、大抵の人は疑うことはしないでしょう。ですが、TVでよくみる○○の専門家の方にお越しいただきました、といった知らない人の発する情報を鵜呑みにすることで、たびたび「買い占め」が発生したり。情報を受け取る側の資質が問われる、それが情報化社会という現代です。 今回の記事は、フードプロデューサーなる肩書きの人が、一般人のブログ記事をもとに医療情報として発信、しかも間違っているという残念な事例を紹介します。というのも私は医師ですから、間違った健康情報は少しでも正していかないといけないという使命感にかられての記事です。 素人のブログをネタに医療健康情報を書いちゃうフードプロデューサー医師以外が健康情報について語ってはいけない、なんてことは考えておりません。しかし、一昨年・昨年と健康情報サイトの信頼度が社会問題化してい
今回の研究の概要。アトピー性皮膚炎の主要な痒みを引き起こす物質である IL-31の産生を抑制する化合物を開発した。(画像: 九州大学の発表資料より)[写真拡大] アトピー性皮膚炎は、アレルギー体質を持っており皮膚のバリアが弱い人が、さらに環境の影響も受けて発症する。強い痒みの症状があることが特徴だ。痒みを我慢することは難しく、掻いてしまうことで症状が悪化し悪循環に陥りやすい。九州大学は15日、アトピー性皮膚炎の痒みを起こす物質の合成を阻害する化合物を、新たに開発したことを発表した。この化合物により「痒みを大元から断つ」治療が可能となることが期待される。 【こちらも】重度のアトピー性皮膚炎に効く新薬が開発 安全性も確認 今回の研究は、九州大学の福井宣規 主幹教授、宇留野武人 准教授、國村和史 特任助教、 上加世田泰久大学院生らのグループにより行われ、4月2 日に米国科学雑誌「Journal
日本で中高年の失明原因として最も多い緑内障。早期に治療をすれば失明は避けられるため、日本眼科医会などの専門家らは「40歳を過ぎたら一度は眼科で検査を受けて、早めに気付いてほしい」と呼び掛けている。東京大学医学部(東京都文京区)眼科学教室の本庄恵准教授に話を聞いた。 ▽眼圧が正常でも緑内障に 緑内障の原因の一つは、眼圧の上昇だ。眼球内を満たす房水という体液が、新たに作られた量と同じだけ排出することで眼圧は一定に保たれている。何らかの原因で作られる量が増えたり、排出量が減ったりしてバランスが崩れると眼圧は上がる。しかし近年、眼圧が正常範囲でも緑内障になる正常眼圧緑内障が増えており、日本では緑内障の8割を占めるという。 正常眼圧緑内障の原因として考えられるのが、高齢と近視だ。日本は高齢化率の上昇に伴い、2020年の推定患者数は400万人とされ、今後もさらなる上昇が見込まれる。 ▽眼圧とOCT検査
マウスの細胞に歯周病の原因菌(緑)が侵入した様子をとらえた画像。青い部分が細胞の核(武洲・九州大学准教授提供) 歯周病菌が体内に侵入し、認知症の原因物質が脳に蓄積して記憶障害が起きる仕組みを九州大などの研究チームが解明した。歯周病と認知症の関連は近年注目を集めており、認知症対策につながる発見という。 【写真】歯周病の原因となるジンジバリス菌の電子顕微鏡画像。「線毛」という糸状の付着装置を口の中にとりつくときに使う。 認知症の7割を占めるアルツハイマー病は、「アミロイドベータ(Aβ)」などの異常なたんぱく質が長年、少しずつ脳に蓄積し、発症や症状の進行につながるとされる。 近年、歯周病の原因菌やその毒素が血管を通じて体内に侵入することで、Aβが体内でつくられ、脳に蓄積することが解明されてきたが、蓄積の仕組みは詳しく分かっていなかった。 九大や北京理工大(中国)などの研究チームは、マウスの腹の内
ドイツの医院で医師たちが手術前に手を洗う。手洗いは、19世紀後半になるまで一般的ではなかった。(PHOTOGRAPH BY JOKER, DAVID AUSSERHOFER/ULLSTEIN BILD/GETTY) インフルエンザや新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ最も効果的な方法のひとつは、手を洗うことだ。これに異論を唱える人はほとんどいないだろう。米疾病対策センター(CDC)は、せっけんを使って20秒間手を洗い、流水ですすぐよう推奨している。(参考記事:「新型コロナウイルスに感染するとこうなる」) だがこうしたアドバイスは、いつの時代も常識だったわけではない。19世紀においては、むしろ非常識ですらあった。 1840年代のヨーロッパでは、子どもを産んだばかりの母親が、産褥(さんじょく)熱と呼ばれる病気で亡くなるケースが多かった。最良の医療を受けられた女性たちでさえ、そうだった。ハンガリー
肌は乾燥するとかゆくなる秋から冬にかけて、空気は乾燥します。 特に暖房をかけた部屋では、相対湿度(飽和できる水分量に対する割合)の低下に加えてエアコンの影響により、部屋の中の絶対湿度(空気中に含まれる水蒸気の量)も下がります。 そのため、肌からの水分蒸発はすすみ、乾燥肌(ドライスキン)になります。 ドライスキンで困るのが肌のかゆみです。 この季節、お風呂上がりに肌がかゆくなる人も多いのではないでしょうか。 背中や腰回り、すねなどにかゆみが出て、かき続ければ湿疹となります。湿疹も長引けば皮膚に黒っぽい色がついてしまい、色が落ちるまで時間がかかります。 肌が乾燥して困ることは、かゆみだけではありません。 こともわかってきました。みなさんが思っている以上にドライスキンはいろんな病気に関係しています。 まずは肌の乾燥を防ぐことです。ドライスキンを予防し、かゆみやアレルギーを引き起こさない方法を3つ
政府は30日、全世代型社会保障改革の一環として、市販の医薬品と同じような効果があり代替が可能な薬(市販品類似薬)について、公的医療保険の対象から除外する方向で調整に入った。市販品は全額患者負担だが、病院で処方箋をもらって薬を購入する場合、自己負担は1~3割で、残りは税金や保険料から賄われる。政府は自己負担を引き上げることで医療費抑制につなげたい考えだ。 政府は、全世代型社会保障検討会議が12月中旬にまとめる中間報告に盛り込むことを検討しており、来年以降、随時進めていきたい考えだ。 保険除外の対象として想定しているのは風邪薬や花粉症治療薬、湿布薬、皮膚保湿剤、漢方薬などの軽症薬。これらの薬を市販品より安く入手するために、患者が病院で受診するケースは多く、かねて過剰な受診を招く要因になっていると指摘されていた。 また、がん治療で使われるオプジーボやキムリアなど超高額薬の相次ぐ登場は、医療保険財
『週刊ダイヤモンド』11月30日号の第1特集は「歯医者のホント」です。歯医者の世界は、構造変化の只中にあります。それを象徴するのが、日本で広がりつつある米国発のマウスピース型矯正ビジネス。価格破壊で業界を大きく揺るがす勢いです。日本の歯科業界は問題がまさに山積しています。「賢い患者」をめざす読者のために、知られざるホントを明らかにしていきます。 ”日本の医者飛ばし” マウスピースビジネスの破壊力と落とし穴 ”黒船”が襲来した──。日本の歯科矯正の世界ではこの数年、このような表現にふさわしいような地殻変動が起こっている。キーワードは「マウスピース矯正」。震源は米国だ。 その先兵は米アライン・テクノロジーが展開する「インビザライン・システム」。米国で蓄積された患者のビッグデータを用い、透明な樹脂製で取り外し可能な「アライナー」と呼ばれる装具を販売する。 日本ではワイヤー矯正で、口元から金具がの
研究のポイント花粉症や喘息、蕁麻疹などのアレルギー疾患で、「普段の生活を見直して症状を良くする」という考えは、アレルゲンを回避すること以外はありませんでした。ましてや「食事摂取のタイミング」がアレルギー症状に影響するとは誰も想像していませんでした。 本学の医学部免疫学講座 中尾篤人教授、中村勇規准教授らは食事摂取のタイミングがアレルギー反応の強さに大きく影響することをマウス実験によって明らかにしました(日本アレルギー学会英文誌に10月14日にオンライン掲載)。 この結果から、アレルギー患者を適切に診療し症状をコントロールするためには、食事摂取のタイミング(食事の時間や夜食の有無など)を念頭に置く必要があることが示唆されました。薬を増やさなくても、食事の時間を変えるだけで、ひどかったアレルギー症状を良く出来るかもしれません(添付のまとめ図)。 この成果は日常生活(食事)への介入によってアレル
by Marco Fischer ジャンクフードはお手軽で人をやみつきにさせる魅力がありますが、あまりジャンクフードばかり食べていると健康に悪影響が出ることが知られています。長年にわたってジャンクフードしか食べていなかったイングランドに住む10代の少年が、失明状態になってしまったことが報告されました。 Blindness Caused by a Junk Food Diet | Annals of Internal Medicine | American College of Physicians https://annals.org/aim/article-abstract/2749497/blindness-caused-junk-food-diet Teen's Junk Food Diet Caused Him to Go Blind, Doctors Say | Live Sci
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