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ブックマーク / blog.tinect.jp (94)

  • 『メガトン級「大失敗」の世界史』を読み、人類の「やらかし」に思いを馳せる。

    メガトン級「大失敗」の世界史 とてつもない失敗をやらかした時には、迷うことなく書をお読みください。人類がどれほどヘマを繰り返し、救いようのない災いをまき散らしてきたか。 こんな宣伝文句を見て、おれは『メガトン級「大失敗」の世界史』というを手に取った。 メガトン級「大失敗」の世界史 (河出文庫) 原題は「HUMANS:A Brief History of How We F*cked It All Up」というらしい。 おれは英語圏の四文字言葉の感覚はわからない。いずれにせよ、ヒューマンズの話である。われわれ人類はどれだけ大きな失敗をやらかしてきたのか。 失敗は大きく二つにわかれる。人類の人類に対する失敗、人類の自然環境に対する失敗。 前者については専制君主の失敗、民主主義の失敗、戦争の失敗、植民地の失敗、外交の失敗、テクノロジーの失敗……とある。 人類の人類に対する、あるいは国家に対する

    『メガトン級「大失敗」の世界史』を読み、人類の「やらかし」に思いを馳せる。
    neputa
    neputa 2024/07/29
  • 2000年前のキケロ「老年論」に驚かされるばかりだった。

    キケロ ある日おれは、図書館でキェルケゴールとキケロのを借りた。なんの意図もない。なんとなく「き」が気になったからだ。そういう日もある。 キケロの名前は聞いたことがあるだけで、何時代の何人かも知らなかった。 マルクス・トゥッリウス・キケロ – Wikipedia マルクス・トゥッリウス・キケロ(ラテン語: Marcus Tullius Cicero, 紀元前106年1月3日- 紀元前43年12月7日)は、共和政ローマ末期の政治家、弁護士、文筆家、哲学者である。 そうか、そんな時代の人だったか。おれは大学受験のために中学から世界史を優先して学ばされていたが(公立校の人は日史に時間をとっているため、受験のときにライバルが少ないはず、という学校の方針)、なるほど三十年も経つとなにも覚えていない。 いずれにせよ、紀元前の人物だ。そのころ、日人はなにをしていたのだろうか。こういう疑問をいだいた

    2000年前のキケロ「老年論」に驚かされるばかりだった。
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    neputa 2024/07/25
  • おれたち日本人には「信仰」がわかるのだろうか?

    リチャード・ドーキンスをひさびさに リチャード・ドーキンスといえば『利己的な遺伝子』で一世を風靡した学者である。そのドーキンスが無神論のを著したことはなんとなくしっていた。しっていたが、とくに読んでいなかった。読んでいなかったが、ふと目に止まったので読んでみた。 とくに宗教に関しては、もはや時代は変わったのではないか。十分な知識を持つ人が、世間一般の考えは誤りであり有害であるとの結論に熟考のうえでいたった場合、それを広く知らしめることは、いまや義務とみなされているように思う。少なくとも世人が耳を傾けるような地位や名声を得ている人には、それが求められている。 こうした人が宗教を信じていないと公言すれば、「不信心」(じつに不当な呼び名である)は低い知性やよからぬ性分に由来するという世に流布した偏見は、たちどころに根絶やしにされるだろう。世間の評価も高く、名士と言われるような人たちのどれほど多

    おれたち日本人には「信仰」がわかるのだろうか?
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    neputa 2024/07/02
  • すべてのおっさんの心に「自分だって若い女性にモテてもいいじゃないのか」という気持ちはないだろうか。

    りりちゃんのマニュアル 少し前に「頂き女子りりちゃん」が話題になった。この世の中には頂き女子というものがいて、頂けられてしまう「おぢ」がいるということだった。 正直、おれはあまりこの事件に興味をもっていなかった。おれには関わりのなさ過ぎる世界の話だからだ。しかし、ふと、次の記事を読んでしまった。 名古屋「22歳頂き女子」にだまされたおじさん2人が特別対談「僕らがバカだった。若い女子がおじさんとの“餃子の王将デート”を喜ぶはずがない」 なんととくべつな対談なのだろうか。おれは夢中になって読んでしまった。 そして、「りりちゃん」のマニュアルを読みたくなった。マニュアルくらいにしては判決が重いな、と思ったような気がしたし、どんな内容なのだろう。もちろん、マニュアルだけの罪ではないが。 して、おれはマニュアルを読んで驚いた。これはすごいな、と思った。どのようなすごさかというと、たとえば新入社員とか

    すべてのおっさんの心に「自分だって若い女性にモテてもいいじゃないのか」という気持ちはないだろうか。
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    neputa 2024/06/24
    最後、いい歌だ。
  • 手取り19万円の栄光の終わりに

    舵のない舟 かくて早くも彼の心は、洗練された隠遁の地、心地よき無人の境、人間的愚かさの絶えざる氾濫を遠く逃れた、びくとも動かぬ、なまぬるい方舟を夢みつつあった。 ユイスマンス『さかしま』 さかしま (河出文庫) 思えばおれの人生というのは舵のない舟に乗って川を流れてきただけだ。みすぼらしい帆や、壊れかけのエンジンはついていたかもしれない。ただ、流れてくるように、流れてきた。 おれは人生に興味がなかった。正確にいえばおれはおれの人生に興味がなかった。明日、どうしよう。五年後、どうしよう。大人になったら、どうしよう。なに一つ向き合ってこなかった。 親だとか誰かだとかにいわれるがままに、適当に流れてきた。意思というものがなかった。 べつに親だとか誰かだとかを信じていていたとか、そんな話もない。自分は確固たる意思をもって、意思を持たずに生きてきた。 人生の岐路に立って自分で道を選んだという覚えもな

    手取り19万円の栄光の終わりに
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    neputa 2024/05/30
    この文章は書籍になった方がいいと思う。
  • 歯医者の人には悪いんだが、ほんまおれ、怖いんや……。

    悲劇のフロス ある夜の晩のことだ。おれはフロスで歯間のお掃除をしていた。日々の習慣だ。 いつものように、歯間をきれいにして……いたら、銀歯が取れた。ひっかかって、銀歯が取れた。 取れた銀歯をおれは見た。歯の上部を覆っていたキラキラの銀歯。 銀歯の表面はキラキラで、「これ、ピアスにできねえかな」とか思った。現実逃避である。おれは歯医者に行かなくてはならなくなった。 予約するのも面倒くさい。時間も取られる。金も取られる。 ……でも、まあ、銀歯をつけるだけなら、痛くないよな。そうだ、この銀歯をつけてくれた歯医者は無痛治療なんだ。 そう思って翌日、歯医者に電話した。電話したら、話し中だった。しばらく待って、また電話した。また話し中だった。そして、もう一度。 あれ、おかしいな? ウェブサイトはあるのに。でも、Googleマップに出てこない。おかしい。そこでマップで入居しているはずのビルを調べてみると

    歯医者の人には悪いんだが、ほんまおれ、怖いんや……。
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    neputa 2024/05/22
  • イギリスの「禁煙法」は行き過ぎなのだろうか。

    イギリスの「禁煙法」 イギリスで「禁煙法」のようなものが可決された。そんなニュースがあった。 英下院、たばこ販売禁止法案を可決 2009年以降生まれを対象に イギリスの下院は16日、2009年1月1日以降に生まれた人が生涯にわたってたばこ製品を買えなくする法案を可決した。 リシ・スーナク首相が主導した「紙たばこ・電子たばこ法案」は、383対67の賛成多数で下院を通過した。首相経験者を含む複数の与党・保守党幹部が反対票を投じた。 施行された場合、イギリスのたばこ規制法は世界で最も厳しい部類のものとなる。 似たような法律がニュージーランドで先行して施行され、その後に撤回されたとかあったが、とにかくイギリスはこのような道を選んだ。 おれはたまたま倫理学入門のを読んでいたので、「これは倫理学が取り扱う問題だな」と思った。とくに児島聡『実践・倫理学』においては第5章が「他者危害原則と喫煙の自由」だ

    イギリスの「禁煙法」は行き過ぎなのだろうか。
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    neputa 2024/05/07
    いつだって英国はヤセ我慢が大好き。いずれ人類は小説『ハーモニー』の世界に行きつくと思っている。徐々に揺り戻しもありつつ行きつくだろう。その後はわからないけど。とても興味深く面白い内容だった。
  • キャッシュレス決済がこんなに便利だって想像できた?

    このごろのキャッシュレス このごろいくつかキャッシュレスの話題をネットで見かけた。 飲店などが、キャッシュレス決済の手数料の高さに困っている、という話である。おれはそういう商売に携わったことがないのでわからないが、なるほど高そうだ。 とはいえ、この問題で小売店に同情する声というのはあまりない。ほとんどないといってもいいかもしれない。 「だったら現金オンリーにすればいいのでは?」という声が多い。「なじみの店、応援したい店では現金払いにしたい」という声もあるが、あまり多いとは言えない。 むしろ、オダギリジョーのCM(オダギリジョーの店に大口のお客さんがきそうになるが、キャッシュレス決済ができないことによって機会損失する……テレビをまったく見ない人向けの解説)のように、「じゃあいいですー」ってなるよ、という人が多い。現金まったく持ち歩かないよ、という人もいる。 おれは、どうなのか。おれはつねに

    キャッシュレス決済がこんなに便利だって想像できた?
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    neputa 2024/04/26
    “出始めのころは「QRコード決済なんて、だれが使うんだろう?」と思っていた。おれが使っている。” 笑ってしまったが自分も同じだった。イオカード懐かしい。キャッシュレス使いこなしててすごい。
  • 「マナー、道徳、常識、暗黙の了解」で人を叩く行為が気に入らない。

    功利主義に向き合う いきなりだが、どうもおれは功利主義者らしい。反出生主義などの持論を述べていたら、そう指摘された。 なるほど、反出生主義論者のベネターの考え方は功利主義的かもしれない。 とはいえ、おれは功利主義をよく知らない。「最大多数の最大幸福?」くらいのものだ。なので、おれはを読んでみることにした。 功利主義 (岩波文庫) たとえば、有名なJ.S.ミルなどはなんといっているのだろう。『功利主義』の冒頭はこんな文章で始まる。 正と不正の判断基準をめぐる論争は、解決に向けた進展が少しも見られない。人間の知識の現状を作り上げている環境要因のうちで、これほど期待はずれなものはほとんどない。 最も重要なテーマに関する思索でありながら、長いあいだ立ち後れたままであり、期待はずれという点でここまで際立っている環境要因はほとんどない。 哲学が誕生して以来、最高善に関する話題、あるいは同じことになる

    「マナー、道徳、常識、暗黙の了解」で人を叩く行為が気に入らない。
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    neputa 2024/04/12
    多様性を認める流れや個々が意見発信できる社会なので、一般・常識・普通は以前と同じ意味では通らないものと認識している。それぐらい分かれよ?のそれは何かを表明する必要がある。
  • ジャガイモを拾えない人間はセルフ・ネグレクトへ至るのか?

    ジャガイモの袋が破れて散らばった ある日の夜、おれは鍋料理を作っていた。トマト鍋だ。トマト鍋にはジャガイモが合う。 おれはジャガイモをスーパーで買った。スーパーで買ったジャガイモは薄いビニール袋に入っている。 おれはハサミでジャガイモのビニールを切った。切ったら、やぶけた。やぶけて、なかのジャガイモたちが散らばった。 これが、その写真ということになる。なぜ写真を撮ったのか。ジャガイモが散らばったからだ。 そしておれは「これを拾い集めないな」と思った。思って、そのことを世界に発信しようとした。X。なぜそんなことを発信しようと思ったのか。この世にはわからないこともある。 ちなみに、ジャガイモが落ちている瓶はすばらしいスコッチであるラフロイグの瓶だ。そして、真ん中にはキッチンハイター。その左には最高にすばらしいスコッチであるアードベッグの瓶がある。 こんなふうにものを並べている人間が、どんな人間

    ジャガイモを拾えない人間はセルフ・ネグレクトへ至るのか?
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    neputa 2024/03/28
  • では、家畜にすらなれない人間は? 熊代亨『人間はどこまで家畜か』を読む

    『人間はどこまで家畜か』をお送りいただく シロクマ先生……熊代亨氏、早川書房さまより『人間はどこまで家畜か:現代人の精神構造』を恵贈いただきました。消費者庁のガイドラインに沿って書きました。なのでこの記事はステマではないです。あとはなに書いてもいいんだよな? おれと進化心理学 して、このをお送りいただくにあたって、シロクマ先生より、「こいつはこのへんのことに興味がありそうだ」とお考えになられたようです。 たしかに、おれは以前、進化心理学のを何冊か読んだ。読んで、その感想を自分のブログに書いたこともあった。 進化心理学……、人間の心理というものもダーウィンの自然選択によって進化してきたものだという考え方だ。理にかなっていると思った。 そんな中で見かけたのが「楽園追放仮説」だった。 まさに『進化心理学入門』というで紹介されていた。その仮説を唱えたと紹介されていたのは、連続爆弾魔「ユナボマ

    では、家畜にすらなれない人間は? 熊代亨『人間はどこまで家畜か』を読む
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    neputa 2024/02/27
  • 馬券に手取りの4分の3を突っ込んでいるおれが株や投資について語る。みな、警戒しろ。

    磨き中年 「磨きの少年が株の話をしはじめたら、暴落の前兆だ」というエピソードがある。 ジョセフ・P・ケネディの話だという説もあるが、だれだかしらん。まあ事実はどうであれ、それは株式市場のことをよく言い表しているから、今に伝わっているのだろう。 というわけで、毎月、馬券購入に手取りの19万円の3/4を突っ込んでいる低所得者のおれが株や投資について語る。みな、警戒しろ。 手取り収入の3_4を馬券購入につぎ込む人間の告白/Books&Apps ……とはいっても、おれが投資の真似事みたいなものをはじめたのは2007年のことである。かなり前だ。 「最近株価高いらしいっすね?」とか、「新NISAっていいらしいっすね?」とか、磨き中年というには、ちょっと年季が入っている。 そもそもなにを始めたのだったっけ? プチ株(単元未満株、端株)で投資ごっこをしたかったのだ。 単元未満株は文字通り単元未満で売

    馬券に手取りの4分の3を突っ込んでいるおれが株や投資について語る。みな、警戒しろ。
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    neputa 2024/02/15
  • あんなにも感動し、興奮したものが、惰性になってしまった。これは悲しい。 | Books&Apps

    おれの生活 おれは毎晩の事をXにポストするタイプの人間である。Twitterにツイートしてきた人間だといってもいい。 おれには3,600人ほどフォロワーがいるが、毎日おれを観察している人間がいるだろうか?たぶん10人くらいいると思う。その10人は気づいていることと思うが、おれは毎晩ほとんど同じものをべつづける。 貧乏だから野菜がえないとかいうのは毎晩お好み焼きべないやつの戯言にすぎない/関内関外日記 古くは、お好み焼きだった。一家離散して一人暮らしをはじめた。 金がないので自炊する。はじめての自炊生活。なにをべよう。おれはお好み焼きが好きだった。お好み焼きはどうだろう? お好み焼きなら小麦も卵もキャベツも肉もとれるし、栄養的にも悪くないんじゃないのか。なにより、おれはお好み焼きが好きだ。 でも、毎日べると飽きるんじゃないのか? これが、飽きなかった。おれは来る日も来る日もお

    あんなにも感動し、興奮したものが、惰性になってしまった。これは悲しい。 | Books&Apps
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    neputa 2024/02/06
    なるほど気づかなかったな。知見を得た → 「快楽だと思っているのに実は惰性になっていること」
  • 不安になったら薬を飲め

    ずっと不安だった おれが自分の性格というものを説明しようとすると、以下のような言葉が並ぶ。内向的、心配性、後ろ向き、弱気、消極的、意志薄弱、怠惰、マイナス思考、ネガティヴ思考、悲観主義……。 陰キャで、非リアで、なんの前向きさもない人間ということになる。 今の時代、いや、いつの時代でも人間に求められる資質に反していることこの上ない。そして、その通りおれは底辺に近い人生を送っている。 それにしても、なんで、こうなんだろう。というか、世の中の人で、こうでない人がいるのはなぜなんだろう。少なくとも、こう見えない人は存在する。 おれは双極性障害(躁うつ病)持ちである。これはおれの性格の前提なのだろうと思われるかもしれない。 しかし、おれがそう診断されるずっと前、それこそ、物心ついたころから、おれは常にそうだった。 そして、常に不安だった。 幼少期の無力感 おれはちびだった。いや、いまも平均身長から

    不安になったら薬を飲め
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    neputa 2024/01/18
  • ちょこざっぷで運動する習慣がついてから、抑うつで寝込むことが少なくなってる……ような気がする

    ちょこざっぷの日々 おれは2023年の夏から、ちょこざっぷに通い始めた。ちょこい、トレーナーもいない無人コンビニジム。 わざわざ「ちょこざっぷ」と書くのは、「ジムに通っている」と書くのを躊躇させるほど、「ちょこざっぷ」は普通のジムより緩い場だからだ。 chocoZAP(ちょこざっぷ)に行くのはどんな人なのか? おれは当初、コロナ禍で外出も減り、運動も減り、なまりになまった身体を動かす場所として考えていた。 あくまでメーンはエアロバイクエアロバイクで有酸素運動する、痩せる、これである。 しかし、しばらく経つと、マシンに目が行くようになった。筋トレの、マシン。 おれの行くちょこざっぷの店舗は、マシンがわりと充実している方だ。充実していない店舗もある。それも事実だ。でも、おれが行く「ホーム」は、わりと充実している。 気づいたらおれは、ちょこざっぷを筋トレの場所にしていた。エアロバイクもトレッド

    ちょこざっぷで運動する習慣がついてから、抑うつで寝込むことが少なくなってる……ような気がする
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    neputa 2023/12/26
    裏切らない、すべて解決とか言われると引いちゃう。「筋肉は悪くない」、すごくちょうどいい言い回し。何はともあれ良かった。
  • 自分は、自分の世界の主人公だろうか?

    モブの人生 先日、はてな匿名ダイアリーでこんな話を読んだ。もちろん、匿名ダイアリーなので、これを書いたのが女子中学生という可能性もある。 中年になってモブ人生が確定してマジでつらい 結婚しているやつはいいわな。パートナーと楽しく生きろよ。 子供いるやつもいいわな。子育ての醍醐味を味わって生きろよ。 仕事で自己実現できているやつもいいわな。その調子でスキルアップしなさいな。 で、この三つがどれもできていないおっさんはどうやって生きていけばいいわけ? 生まれてからずーっと、人に言われたことだけやって、我慢料として安い給料を渡されてさ。 誰かを稼がせるためにロボットのように働いて、動けなくなったらポイでしょ。 七時ごろに仕事が終わって、飯って、酒飲んで、寝る。誰かを稼がせるためにそれを繰り返す。 自己実現できていない会社員って置き換え可能なbotでしかないわなぁ。むなしくなる。 後半では「生産

    自分は、自分の世界の主人公だろうか?
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    neputa 2023/12/12
    黄金頭さんは主人公だと思う。
  • 「弱いロボット」と生きる世界

    「弱いロボット」を知っていますか? 「弱いロボット」というものを知っているだろうか。わりと知られているかもしれない。おれも、うっすらと知っていた。よくは知らなかった。 おれが「弱いロボット」に興味を持ったのは、『THE BIG ISSUE』という雑誌で特集されていたからだ。『THE BIG ISSUE』を知っているだろうか。ホームレスが路上で販売している雑誌だ。おれはこの雑誌を買った週は競馬に勝つという、神さまは見ている理論を信奉している。 この号の特集で、「弱いロボット」の第一人者というか、その概念を作ったであろう岡田美智男先生の研究室の様子、弱いロボットたちの紹介、そしてインタビューを読んだ。たいへんおもしろかった。 人にすり寄ってゴミを拾ってもらう「ゴミ箱ロボット」。子どもたちに昔話を語って聞かせる途中で大切な言葉を忘れてしまう「トーキング・ボーンズ」。人と手をつないでヨタヨタと歩く

    「弱いロボット」と生きる世界
    neputa
    neputa 2023/11/28
    興味深い角度からのロボットのお話しだった。“「関係は存在に先立つ」”←ほんとそうだなと納得。
  • もしも「ゲーム障害」が本当にあったら

    もしも「ゲーム脳」が当にあったら おれはゲーム、ビデオゲーム(以下、ゲームとします)に人生のかなり多くの時間を費やしてきた人間だ。そのことは前に書いた。 おれは平均的な人よりたくさんゲームに時間を費やした。いや、二十代、三十代とプレイする時間が減ってしまって、いまではほとんどやっていないので、「二十代になるまで」と言ったほうが正確だろう。 そんなおれが、自分のブログに「想像してみよう、もしもゲーム脳が当だったら」という記事を書いたことがある。 2008年のことだ。今から15年も前のことだ。ずいぶん前だ。 ん? ひょっとして、今の人たちは「ゲーム脳」という言葉を知らないかもしれない。そのあたりはWikipediaでも読んでほしい。 ようするに、ゲームをすると脳に異常が起きて、「キレる若者」などが生み出されているのだ、けしからん、という話である。『ゲーム脳の恐怖』というはたくさん売れた。

    もしも「ゲーム障害」が本当にあったら
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    neputa 2023/11/18
  • 他人に、「なにものか」になるのでは? と思わせてきた人間の独白

    過去に生きる情けない人間の話です 昔話を書く。よかったころの話だ。「よかったことが少しでもあってよかったな」と、自慢のように受け取る人もいるだろう。 結局のところ単なる自虐か、という人もいるだろう。でも、一番多いのは「中年になっても子供時代の話しかできない、情けない人間だ」というものだろう。 おれだって、こんなことはだれかに聞かせたい話じゃない。結局、空虚に人生を終えるであろうつまらない人間のひとりごとだ。 さて、それはなにか。それは「おれは他人に『なにものかになれるのでは?』と思わせてきた人生だったな」ということだ。 なにも、大きなエピソードはない。自分の頭の中から消えない小さな記憶の粒を取り出して並べてみるだけだ。 なぜかプロになれそうにみえる子供 おれはちょっとなにかすると、「将来プロになれそうだな」と言われることが多かった。みんな言われているかもしれないが、みんながどうかしらない。

    他人に、「なにものか」になるのでは? と思わせてきた人間の独白
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    neputa 2023/10/12
    "「こいつにはなにかあるかも」と思わせておきたい" ← めっちゃ思ってる。
  • 人間が人間であることを出せ。表現しろ。それ以外は的確にプロンプトを書け。

    画像生成AIとおれ 知らないあいだに画像生成AIというものができて、ひとびとが使うようになって、いろいろな問題を引き起こしていた。 AIの学習に使われた人の著作権的な問題とか、AIを使ったイラストに対する道義的(?)な問題だ。後者についてはちょっとよくわからない過熱が見られるようなので、触れるのは避けたい。 いずれにせよ、文章(プロンプト)によって、絵が生成されるのだ。おれは、とりあえずおもしろいと思った。おもしろいな、というだけだ。 おれは自分で絵を描きたいと思うが、下手くそなので描く気がおこらない。AIを使えば自分の理想である✕✕な絵だって生成できるんじゃないかと思った。 が、プロンプトにもコツがある。いや、コツなんてものじゃない、プログラミング的な技術、技法だ。おれはそういう感覚的でないものは苦手だ。 というか、そもそもおれのPC画像生成AIを使うスペックに達していなかった。なので

    人間が人間であることを出せ。表現しろ。それ以外は的確にプロンプトを書け。
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    neputa 2023/09/29