2013年度に発生した介護施設などの従事者らによる高齢者への虐待件数が、過去最多を更新し、200件を超えたことが厚生労働省の調査で分かった。また、家族ら養護者による高齢者への虐待件数は、12年度の前回調査より500件余り増加。養護者の虐待によって亡くなった人の数は21人となった。【ただ正芳】 厚労省が発表したのは、13年度の「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査」。 調査によると、介護保険施設などでの従事者による虐待について、市町村などが相談・通報を受け付けた件数は前年度比30.7%増の962件。このうち、虐待と判断されたのは221件(同42.6%増)で、いずれも過去最多を更新した。虐待の種類(複数回答)では、「身体的虐待」が64.2%で最も多く、以下は「心理的虐待」が32.8%、「介護等放棄」が16.7%、「経済的虐待」が7.7%、