東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故の影響で、屋外活動の制限が一部で続く福島県を砂遊びの中心地にしようと、京都の研究者が支援を続けている。今月、砂遊びの魅力や砂場の情報を発信するホームページ(HP)を開設した。「砂や泥で遊ぶ楽しみを失いかけたからこそ、その大切さを伝えたい」と語る。 同志社女子大現代社会学部教授の笠間浩幸さん(56)。幼児教育学が専門で、砂遊びと子どもの発達に関する研究に取り組んでいる。五感を刺激し創造力を育む砂遊びの魅力を大人にも体感してもらおうと、各地でワークショップを催している。 出身は福島県いわき市。古里を襲った災禍に「直後は何をすればよいか随分悩んだが、福島で暮らす子どもたちの存在は看過できなかった」と打ち明ける。 震災翌年、中古のコンテナを活用した砂場を福島市の幼稚園に届ける活動を開始。2013年11月には、屋内砂場の可能性を研究者や保育関係者と議論