森 永輔 日経ビジネス副編集長 早稲田大学を卒業し、日経BP社に入社。コンピュータ雑誌で記者を務める。2008年から米国に留学し安全保障を学ぶ。国際政策の修士。帰国後、日経ビジネス副編集長。外交と安全保障の分野をカバー。 この著者の記事を見る
安倍総理大臣は、衆議院予算委員会で、北方領土問題について「私の総理の時代に何とか解決していかなければならないと決意している」と述べ、プーチン大統領との信頼関係を強固なものにして、平和条約の締結交渉を加速させていく強い意欲を示しました。 この中で安倍総理大臣は、今月8日に行われたプーチン大統領との日ロ首脳会談について、「大変和気あいあいとした、和やかな雰囲気のなかで会談を行うことができた。戦争が終わってから68年間にわたって平和条約がない異常な状態を終わらせなければいけないという認識は、共有できたと思う」と述べました。 そして安倍総理大臣は、北方領土問題について「首脳どうしが最終的に判断していく必要があるという認識を共有していくことが大切で、そのためにも信頼関係を構築しなければならない。テンポよく交渉を行っていくことが大切で、私の総理の時代に何とかこの問題を解決していかなければならないと決意
北方領土問題に関する日本とロシアの次官級協議が、週明け19日から、モスクワで始まります。北方領土交渉は進展するのか?岩田解説委員です。 Q、北方領土交渉は、いま、どういう状況なのですか? Q、なぜ、調整が難航しているのですか? A、関係者に聞きますと、「大統領以上に、ロシアの外交当局が固い」というのです。 例を紹介します。先の首脳会談の際、プーチン大統領は、安倍総理に対し、過去、ロシアと中国が、島々を半分ずつにすることで領土問題を解決したことを紹介しました。しかし、同席していたラブロフ外相が、すかさず、「中国と日本とでは、問題の背景が違う」と大統領に耳打ちし、大統領が発言を補足する一幕もありました。大統領の発言がそのまま解決ムードになることに、釘をさしたのでしょう。 Q、難しいですね。安倍総理は、この問題をどう進めようとしているのですか? A、安倍総理は、大統領とどこまで距離を縮めるこ
20世紀の古いマクロ経済理論に基づいたアベノミクスでは日本の反転攻勢のきっかけにならないことは、すでに指摘してきた。 日本の突破口として私が大いに期待しているのはロシアだ。逆に、にっちもさっちもいかないのが中国、韓国。両国のメディアや教育システムが、あれだけ反日一色に染まると、関係改善のきっかけが見つからない。韓国の朴槿恵政権などは(父親とは正反対で)反日的な言動を政権のエネルギーに換えている側面があるから、大統領任期の5年間は放っておいたほうがいい。 中国にしても経済成長が鈍化して国内の不満が今後高まっていく中で、不満のはけ口にしてきた日本との関係が良化するとは思えない。習近平体制が持つかどうかの問題もあるし、バブル崩壊となれば余波は日本にも及ぶ。中国、韓国にしても日本から買わざるをえない機械や部品はたくさんあるから経済的な付き合いは粛々とやっているわけで、目下、中韓との関係改善に外交的
【モスクワ=駒木明義】ロシアのペスコフ大統領報道官は8日、プーチン大統領が来週サハリンを訪問する計画を明らかにする一方で、その機会に北方領土を訪問する予定はないと述べた。イタル・タス通信が伝えた。 北方領土・色丹島の穴澗(あなま)村のセディフ村長が7日、ビザなし交流で訪れた日本の訪問団に対して「15日にプーチン大統領が南クリル(北方領土)に来る」と発言していたが、ペスコフ氏はこれを否定した。大統領のサハリン訪問の目的については「地域の複合的な発展についての問題を検討するため」と説明した。 関連記事官房副長官「情報収集努める」 プーチン氏北方領土訪問7/8プーチン氏、15日に北方領土訪問か 地元村長が発言7/8レコメンドシステムによる自動選択最新トップニュース
ここへ来て、日本とロシアの外交が活発になってきているようです。森元首相が特使としてプーチン大統領との会談まで行われ、もしかしたら北方四島の帰属問題に関して大きな進展もある、そんな展開になって来ました。ゴールデンウィークの前後には、安倍首相の訪ロという可能性、更にはそこでプーチン大統領との何らかの「合意」もという報道も見られる以上、相当に交渉は進んでいるのかもしれません。 報道によれば、プーチン大統領は「双方が受け入れられる均等な案」を主張しているようです。それが何を意味するかということでは、今のところ2つの説があるようです。 4島のうちの「2島」すなわち、1950年代の日ソ国交回復以来言われている「2島先行返還論」のように、色丹島と歯舞諸島の「2島」という話ではありません。面積比で言えば、色丹と歯舞では、「4島」の面積の5%にも満たないわけで、「均等な案」にはならないからです。 恐らく、現
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