【ソウル=中野晃】韓国の大手紙・中央日報が20日付で広島・長崎への原爆投下について「神の懲罰」などと表現した政治担当論説委員によるコラムを掲載した問題で、同紙は27日付のコラムの末尾に「趣旨に反し、日本の原爆犠牲者や遺族を含めて心の傷を負われた方々に遺憾の意を表します」と釈明する文章を掲載した。 20日付コラムは、原爆投下を「神の懲罰であり、日本の軍国主義の犠牲になったアジア人の復讐(ふくしゅう)だった」などと表現した。在韓日本大使館が「表現は適切でない」と書簡で同紙に抗議し、韓国人被爆者や支援団体が表現の撤回や謝罪を求める論評を発表。韓国外交省報道官も「韓国人の一般的な考えとは異なる」と指摘していた。 関連記事岸田外相「憤りを感じている」 「神の懲罰」コラム批判(5/24)原爆投下は「神の懲罰」 韓国紙に日本が抗議(5/24)韓国大手紙「原爆は神の懲罰」 日本政府が抗議(5/23)