<前説> くらしきらり解説です。きょうは、認知症の人たちが笑顔を取り戻す“魔法”のようなケアと注目されている、フランス発祥の認知症ケアについてです。担当は飯野奈津子解説委員です。 Q1 魔法のようなケアというのは、どういうことですか? そのケアの手法は、「ユマニチュード」と呼ばれていて、人として接するという意味です。フランス人のイヴ・ジネストさんとロゼット・マレスコッティさんの二人が30年あまりかけて作り上げたもので、日本でも、去年から二人を招いた研修会が開かれるようになりました。このケアのテクニックは、家庭で介護している方にも参考になると思いますが、最近は、救急患者を受け入れるような病院で、取り入れるところが出てきています。 Q2 なぜ病院でそうしたケアをとりいれるのですか? A2 介護施設では、認知症の人に寄り添ったケアが行われるようになっていますが、骨折や肺炎などの治療をする病