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ブックマーク / cruel.hatenablog.com (79)

  • 吉田編『変貌する聖徳太子』:聖徳太子信仰の変遷を描いて、それにともなう日本人の宗教観や聖人観を探ったおもしろい論文集 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    変貌する聖徳太子 日人は聖徳太子をどのように信仰してきたか 作者: 吉田一彦出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2011/12/08メディア: 単行購入: 4人 クリック: 243回この商品を含むブログ (2件) を見る 専門家が集まった論文集というのは、その業界の関心事だけに集中してそこから外への視点を持っていないために部外者が読むと歯がゆい思いをすることが多いんだけれど、これはそういうのがなくて非常にありがたい。 書は聖徳太子自体についての研究ではなく、その後いろんな聖徳太子にまつわる伝承(もちろん多くはインチキ)が日各地に登場したのを調べている。 論文的なものはほとんどが、事実関係を淡々と書いて、こんなことがわかりました、というもの。ネタが聖徳太子というおなじみのものなので、まあそうした事実関係だけでもそれなりにおもしろいし、「へえ、こんな変な伝承があったのか!」という驚きも

    吉田編『変貌する聖徳太子』:聖徳太子信仰の変遷を描いて、それにともなう日本人の宗教観や聖人観を探ったおもしろい論文集 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • ウォールセン『バイオパンク』:新ジャンルに取り組むアマチュアたちの挑戦とその障害をまとめた、わくわくする本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    バイオパンク DIY科学者たちのDNAハック! 作者:マーカス・ウォールセンNHK出版Amazon 遺伝子組み換え、と聞いただけで怖じ気づく人は多いが、その恐ろしい遺伝子組み換えを、いまやそこらのホビイストが平気で始めている。書はその動きや遺伝子組み換えホビイストたちの実像を描き出すとともに、それに伴う懸念や規制の動きを述べつつも、最後には希望を描く、先駆的なだ。 そもそも生命の核心たる遺伝子にマッドサイエンティストじみた科学心を刺激される人は多い。そして高価だった遺伝子組み換え用機器は、安くなって中古品も増えた。各種の遺伝子配列情報も容易に入手できる。すでに技術的、価格的には個人でも十分に手が届くのだ。 それがバイオ技術の突破口になるのでは? 金と時間に縛られる商用バイオ技術(期待ほどの成果はない)に対し、制約のないホビイストは、意外な性質や用途を見つけるかもしれない。かつての無線や

    ウォールセン『バイオパンク』:新ジャンルに取り組むアマチュアたちの挑戦とその障害をまとめた、わくわくする本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 上垣外『ハイブリッド日本』:日本人は昔からあれこれ混血を進めてきました、という本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ハイブリッド日 文化・言語・DNAから探る日人の複合起源 (東アジア叢書) 作者: 上垣外憲一出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン発売日: 2011/08/26メディア: 単行購入: 6人 クリック: 206回この商品を含むブログ (1件) を見る 前にこの、朝日新聞の書評委員会で拾ってきたんだが、日人がいろいろ混じっているなんてあたりまえではないか、と思ってあまり興味を持てずに流してしまったのだけれど、ダイアモンドの『銃、病原菌、鉄』追加章を読んで、その後あれこれ見ていると、思ったほど当たり前ではないんだねー。そんなわけであらためて読んで見た。前よりはずっとおもしろく読めた。DNA の分析や言語の話についてもあれこれ出ていて、ダイアモンドのやつよりは詳しい。当然だけど。また、神話などについての記述もそこそこ詳しい。 やっぱり日人の起原の一部としては、白村江の戦いで負

    上垣外『ハイブリッド日本』:日本人は昔からあれこれ混血を進めてきました、という本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2012/03/29
    「日本と朝鮮語が別れたのが五千年くらい前だというのを、著者は自分がじっくり言語を見ていて独自にそう思うと書くんだが、いやそんな、にらんでてわかるもんじゃないと思う」
  • ヒース『資本主義が嫌いな人のための経済学』:不勉強な左派と図に乗った右派の両方をくさし、経済学の価値を認めるべきところでは認めろと主張するえらい本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    主義が嫌いな人のための経済学 作者: ジョセフ・ヒース,栗原百代出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2012/02/09メディア: 単行購入: 20人 クリック: 834回この商品を含むブログ (15件) を見る 2008年金融危機に始まる世界不況、さらには震災後には特に、「資主義はもう終わり」みたいな物言いを無数に見かけてきた。これは特に左派に多いし、その人たちは資主義の理論的根拠(と思っている)経済学も破綻したと言いたがる。 でもそのほとんどは、実は経済学の主張をろくに知らず、自分の主張も考え抜いていない。そしてその無知と怠慢につけこんで、現状維持の保守派が乱暴な議論をしても反論できず、おかげで万年負け犬の地位に甘んじている。 それじゃダメだ。資主義のダメな現状を改善したいなら、左派もちゃんと勉強しようぜ、というのが書だ。 というわけで書は、筋金入り左派哲学者

    ヒース『資本主義が嫌いな人のための経済学』:不勉強な左派と図に乗った右派の両方をくさし、経済学の価値を認めるべきところでは認めろと主張するえらい本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 大田俊寛「オウム真理教の精神史」:オウムの「なぜ」を描き出した一冊で、学問としての社会的責務を宗教学者が真摯に考えた立派な本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    オウム真理教の精神史―ロマン主義・全体主義・原理主義 作者: 大田俊寛出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2011/03メディア: 単行購入: 61人 クリック: 1,271回この商品を含むブログ (25件) を見る 先日、オウム関係者の死刑判決で、遺族は「なぜ」がわからず不満顔だったという報道について、ぼくはなぜなどと問うべきではない、どうせ答えなんか出ないんだから、という話を書いた。が、書はその「なぜ」をまがりなりにも分析して一応の答を出したであり、またオウム事件に対してこれまでまともな対応を見せてこなかった宗教学の学者が、そうした現状を真摯に反省して宗教学的な取り組みからオウムを切ってみせた点でもきわめてえらい。 読んでいて、まさに上で出てきたリアリー『神経政治学』(そしてぼくのあとがき!)が引用されていてびっくりしたんだが、オウムがどんな宗教・思想的な系譜につながるのかを明

    大田俊寛「オウム真理教の精神史」:オウムの「なぜ」を描き出した一冊で、学問としての社会的責務を宗教学者が真摯に考えた立派な本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • エスピン=アンデルセン『平等と効率の福祉革命』:新しい福祉社会の見取り図を提案する希有な本。ただ監訳者の我田引水解題はないほうがまし。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    平等と効率の福祉革命――新しい女性の役割 作者: イエスタ・エスピン=アンデルセン,大沢真理出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/11/19メディア: 単行購入: 14人 クリック: 506回この商品を含むブログ (11件) を見る 福祉の議論は公共頼みになりがちだ。医療も高齢者も育児も失業も国がもっと金を出せ――でも、家庭や企業も福祉をかなり提供している。そのバランスを見ないとだめだ、と看破したのが書の著者エスピン=アンデルセンだった。きたる高福祉社会に向けて、彼は女性をもっと働かせろと主張した。福祉サービス職を増やし(企業の事業機会)、女性を働かせ(家計収入増大)、税収を増やせ(公共の負担力増大)! この分析と提言は大きな影響を与えた。そして女性の労働進出は進んだ。でもまだ中途半端な水準だ。一方であらゆる社会では格差の固定化と拡大が進んでいる。なぜだろう? 書はこの問題

    エスピン=アンデルセン『平等と効率の福祉革命』:新しい福祉社会の見取り図を提案する希有な本。ただ監訳者の我田引水解題はないほうがまし。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2012/02/02
    エスピン=アンデルセンって、まだ現役なのかー。「現状の日本で女性の社会進出を図ろうとすれば、おそらくマクロな経済環境を改善させて経済を拡大基調に持っていく必要がある」
  • セン『正義のアイデア』:ホントならちゃんと紙面で書評して人に読ませるべきえらい本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    正義のアイデア 作者: アマルティアセン,池幸生出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2011/12/01メディア: 単行購入: 35人 クリック: 1,631回この商品を含むブログ (30件) を見る 正月はさんで、えらくバタバタしていてちゃんと見ていなかったが、このセン『正義のアイデア』はどっかでだれかが当然採り上げているだろうと思って今日になってチェックしたら、なんとまったく出てこない! !!??と思って書評候補書の一覧を見直しても、そもそも出ていない! なんでや! 朝日新聞ともあろうものが、見落としひどすぎだろー……と思ってよく考えて見たら、これは朝日新聞のルールのせいだ。同じ著者のは一年だか半年だかの間には一冊しか扱わない! そして、姜尚中が『アイデンティティと暴力』の書評を書いてしまっているので、この書評の候補にはあがってこない。 えーい、姜尚中め余計なことを! だい

    セン『正義のアイデア』:ホントならちゃんと紙面で書評して人に読ませるべきえらい本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2012/01/29
    Amazonで見たら高いなー、中古でいいかと思ったら、そっちの方が高いとか、何。(課題図書っぽい。
  • Debbie Nathan, Sybil Exposed: 原資料をもとに、多重人格シビルのウソを徹底的に暴いた本。でも批判的ながら同情的でフェアな視点のため、非常に感動的で悲しい本になっている。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Sybil Exposed: The Extraordinary Story Behind the Famous Multiple Personality Case 作者: Debbie Nathan出版社/メーカー: Free Press発売日: 2011/10/18メディア: ハードカバー購入: 5人 クリック: 204回この商品を含むブログを見る むちゃくちゃおもしろく感動的。数日前に書いた「シビル」の真相暴露。一言でいえば、「シビル」は基的には捏造であったということ。それは、患者の「シビル」(名シャーリー・メイソン)、ウィルバー医者、を書いたジャーナリストのシュライバーの三名の共謀によるもの。患者は、抑圧の多い宗教的な環境で育ち、ちょっとした芸術的センスと空想癖・虚言癖があった。ジャーナリストは功名心に流行っていて、とにかくセレブになりたかった。医者は女性研究者として名を挙

    Debbie Nathan, Sybil Exposed: 原資料をもとに、多重人格シビルのウソを徹底的に暴いた本。でも批判的ながら同情的でフェアな視点のため、非常に感動的で悲しい本になっている。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2011/12/01
    ふーむ。
  • シュライバー『失われた私』:インチキだと知って読むと、読むにたえないシロモノではある。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    失われた私 (ハヤカワ文庫 NF (35)) 作者: フローラ・リータ・シュライバー,巻正平出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1978/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 110回この商品を含むブログ (6件) を見る 有名な、16の人格が同居していたと称するシビルの治療記。こいつが売れたおかげで、全米に多重人格を自称する連中がウンカのごとくに湧いてきたという。 先日、このの検証を行った「Sybil Exposed: The Extraordinary Story Behind the Famous Multiple Personality Case」というが出て、功名心にはやる倫理観のない医者と、スクープしたいジャーナリストと、しばいっけが強く自分を特別だと考えたい患者の共謀(意識的、無意識的かを問わず)によるまったくのインチキ、という審判が下っている。催眠術にかけて

    シュライバー『失われた私』:インチキだと知って読むと、読むにたえないシロモノではある。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2011/11/28
    へー。
  • 日本の優位性がホスピタリティ産業、ですって? ご冗談を。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    こんな文を観て、経団連についてのグチはわからんでもないながら、その後の提案にがっかり。 製造業の代替産業として、ちきりんが一番可能性があると思っているのは「ホスピタリティ産業」です。 高いサービスレベル、正確なオペレーション、気持ちの良い対応、そういった“おもてなし”系のスキルが中心価値のひとつとなり得るホスピタリティ産業には、様々な分野が含まれます。 旅行業、小売り業、外産業、調理法、輸送・配送業、美容業界、事務手続き業、修理業、クリーニング業・・・、どれもこれも「モノを作っていない産業」です。昭和のおじさんは、日の「モノ作り産業」に競争力があるといいますが、ちきりんから見れば、日はこれらの「モノを作らない産業」も相当すごいです。 しかもこれらの産業の多くは、「ニッチなグループの中での高付加価値」ではなく、規模を追求することに経験と親和性があります。多くの小売り、外産業はチェーン

    日本の優位性がホスピタリティ産業、ですって? ご冗談を。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2011/11/22
    んー、まー、否定しがたい。「ホスピタリティ産業というと、介護とか夜のご職業とかそこらで、人件費の高い日本人には優位性もこらえ症もなくて、外国から人を入れないと、という状況だと思う」
  • 自然エネルギーが安くなったら:温暖化で結集した環境運動崩壊への序曲 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    山形浩生 クルーグマンがこんな記事を書いている。 要するに、太陽電池のコストがかなり下がってきて、石油や石炭と張り合えるようになってきた、という話。だからもう変な化石燃料発掘はしなくていいかもしれない、とのこと。 さてぼくはこれに70パーセント賛成だ。ぼくはクルーグマンの議論の中で、石油メジャーがこれをつぶしにかかるかも、といった議論については、陰謀論もいい加減にしろと思う。その部分が15%。そしてもう一つ、石炭とそのまま横並びで比べてもダメ。日が照らないと太陽光は使えず、自然エネルギーの最大の欠陥である安定性が担保できない。それをカバーするには、コストはさらに二段階くらい――あと半値くらい――下がらないと、当に競争力は出ないだろう。これが15%分。 でも、それ以外はすべて賛成だ。さらにもう一つ、これはロンボルグが長いこと主張してきたことだ、というのも指摘しておこう。いずれ太陽電池は安く

    自然エネルギーが安くなったら:温暖化で結集した環境運動崩壊への序曲 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2011/11/14
    普通の話。
  • 幸福の遺伝子、または喜びの伝達物質 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    The genetics of happiness, transporter of delight, The Economist, 2011/10/15 人の個性は白紙であり、経験だけででそれが決まるという発想は、二十世紀後半のほとんどの期間で主流となっていた。だが過去二十年ほどで、その発想は否定されつつある。一卵性双生児と二卵性双生児を比べる調査で、行動のかなりの部分が遺伝に左右されることが示されたし、DNA分析でその原因となる遺伝子もある程度わかった。この両方向からの研究で、幸福もかなり遺伝する率が高いことが示唆されている。 人間ならだれでも知っているように、人が幸福か不幸かを決める要因は様々だ。外部状況は重要だ。仕事のある人のほうが失業者よりは幸福だし、豊かな人のほうが貧しい人より幸福だ。年齢も効く。若者と高齢者は中年より幸福だ。でも最大の決定要因は性格だ。外向的な人は内向的な人より

    幸福の遺伝子、または喜びの伝達物質 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 加納喜光『常用漢字コアイメージ辞典』:古代人はこう考えてた、とか見てきたような書き方をしているが、ホントですかあ? - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    常用漢字コアイメージ辞典 作者: 加納喜光出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2011/10/22メディア: 単行 クリック: 43回この商品を含むブログ (1件) を見る 漢字にはその根的な意味があって、それが古代人の思考をそのまま反映させたものであり、それがコアイメージなんだって。そのコアイメージがわかればその漢字の質的な意味が理解できるそうな。 まあこの部分まではいいよ。なんか白川静みたいな話なんだけど、たぶん著者は白川をあまり評価してないように思う。かつて白川がえらく批判した藤堂明保の流れに連なる人らしいから。 でも、その解説に書かれる、「古代人はこう考えた!」という話がえらく具体的で細々していてホント見てきたような書き方。 古人の発想はこうである。ことばは音の一種だが、連続する無意味な音声ではなく、連続した音に区切りをつけたものである。区切りをつけた音が世界を区切り、

    加納喜光『常用漢字コアイメージ辞典』:古代人はこう考えてた、とか見てきたような書き方をしているが、ホントですかあ? - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2011/11/08
    ここで山田勝美先生の『漢字字源辞典』を。
  • ヴェルメシ「解き明かされた死海文書」:え、使徒襲来の話はどこ?? - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    解き明かされた死海文書 作者: ゲザ・ヴェルメシ,守屋彰夫出版社/メーカー: 青土社発売日: 2011/07/23メディア: 単行 クリック: 35回この商品を含むブログ (2件) を見る 死海文書の完全英訳版を完成させた人の書いた、死海文書の発見と解読発表をめぐるエピソードと、それにより何がわかったかの説明。 前半は発見をめぐるいざかいと、その後の利権や研究者の嫉妬その他のもめごとから、どうやってまともな研究がすすむようになったか(文書をCD-ROMで全部公開してだれでも研究できるようにし、競争させたのがよかった)といった話。うーん、まあおもしろいんだけど、外から見ると内輪もめでしかない。当事者だった著者の筆致は、恨みつらみも全開にしつつ自分語りもたっぷりまじえ、かなり鼻につくもの。 後半は文書の内容とそれが持つ意義なんだけれど、うーん。こちらも、なんだか一般人の知っている聖書やユダヤ

    ヴェルメシ「解き明かされた死海文書」:え、使徒襲来の話はどこ?? - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2011/08/17
    多分読まない。
  • 頭でっかちで、仕事をしたことのない人の戯言。しかも革命のやりかたはわからないそうな。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    革命---資主義に亀裂をいれる 作者: ジョン・ホロウェイ,高祖岩三郎,篠原雅武出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/04/23メディア: 単行 クリック: 256回この商品を含むブログ (7件) を見る書はこう始まる。 壊すこと。われわれは壊したい。今ある世界を壊したい。不正、戦争、暴力、差別、ガザ、グアンタナモ、このような世界を壊したいのだ。億万長者がいる一方、空腹で暮らし死んでいく莫大な数の人々がいる世界を。 むろん世界は完璧じゃない。だが、空腹で暮らし死んでいく人の数は、圧倒的に減った。暴力、差別、ガザ、グアンタナモも圧倒的に減った。今ある世界のおかげで。その世界を壊したら、不正や暴力や差別や空腹で死んでいく人が減るの? そして、今ある世界を壊すための手段というのは、自分が好きなことをやるとか、資主義否定のを出す出版社とか、「今日は仕事を休み、あれやこれや読

    頭でっかちで、仕事をしたことのない人の戯言。しかも革命のやりかたはわからないそうな。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2011/06/10
    「アームチェア革命夢想家」というネーミングに笑った。
  • 金持ち、貧乏人、ブルガリア:やっぱりお金で幸せは買えます - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    (The rich, the poor and Bulgaria: Money really can buy you happiness) from: The Economist 2010/12/10, 翻訳 山形浩生 お金で幸せは買えないという発想は人気がある。特に、成長重視の自由市場経済がまちがっていると思うヨーロッパ人の間ではその気が強い。そういう人は、南カリフォルニア大学の経済学教授リチャード・イースタリンの研究を見て満足する。イースタリンは1970年代にデータをあれこれいじり、お金と幸福の間には弱い相関しかないことを指摘した。それぞれの国の中では、所得と満足度は密接に相関しているけれど、時系列的に、あるいは国同士で見ると、相関はほとんどないように見える。これは「イースタリンのパラドックス」として有名になった。イースタリン氏によれば、幸福は絶対所得ではなく相対所得に依存するという。

    金持ち、貧乏人、ブルガリア:やっぱりお金で幸せは買えます - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2011/02/10
    ま、そうじゃね、と。
  • 山形浩生 の「経済のトリセツ」  Supported by WindowsLiveJournal - クイズ:経済学者3人にきいてみました。

    生産性の議論が勝手に終わったことにされてしまった(でもなんか続いているようだ)、ちょいと寂しい山形@ガーナです。が、It ain't over till it's over ということばもございます。もう少し続けるよ。 ただ、理論的にはぼくはこれ以上言うことがない。池田くんの議論(の変な部分)はご自身のコメント欄で論破されている。ぼくのほうも言うべきことはすべて言っているので、これ以上の理屈で何を言っても、いままでの説明を繰り返すしかない。これまでの話で理解できなかった人は――そしておそろしいことに池田くんの議論に納得してしまった人は――それではまったく追加の判断材料を得られないだろう。 唯一言うとすれば……池田くんはしつこく、同じ経済の中での格差の話をしている。同じ経済の中での賃金差は、平均的な生産性では説明できない、と。はい、その通り。でもそれが何か? ぼくは最初から、同じ経済の中での

    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2007/02/20
    つくづく山形氏の底意地の悪さ(褒めてます)と多大なる親切さ、ついでに、海外の研究者の親切さもよく分かる記事。あと、正しい答えを得るには正しく問わなくてはならない、ので、訊けばいいってもんじゃないよね。
  • 山形浩生 の「経済のトリセツ」  Supported by WindowsLiveJournal - それでも賃金水準は平均的な生産性で決まるんだよ。

    ガーナにでかけようとして成田空港でウェブにつないでみると、前回書いた物について池田信夫くんからご批判をいただいていた。ぼくの経済学は我流で付け焼き刃だから、ありゃまた失敗したかな、と冷や汗かきながら読んでみたんだが……困ったなあ、とぼくは機中でポリポリ頭をかいているのだ。だって、どこに文句があるのかよくわからないんだもの。 というのも、結局池田くんはぼくと同じことを言い換えているだけだからだ。物事にはいろんな要因があるので、その説明の順番はちがっているけれど、結局は同じことでしかないんだ。そして、池田くんの説明は、ぼくから見るとちょっとへたくそだ。というのも、明らかな循環論法に陥っちゃっているからだ。 同じことの言い換え まず、ぼくと池田くんが同じことを言っている、というのを示そう。池田くんはこう書いている。 コーヒーの価格は他の財・サービス(たとえばパン)との相対価格で決まるから、たとえ

    山形浩生 の「経済のトリセツ」  Supported by WindowsLiveJournal - それでも賃金水準は平均的な生産性で決まるんだよ。
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2007/02/14
    山形氏の性格の悪さ(褒めてます)と親切さがよく分かる記事。
  • 生産性の話の基礎 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    「ゴッドランドの経済学」で生産性の話を書いて、インドから戻ってきてみると反応がいろいろついてた。この連載はその意味で毎回楽しいね。もちろんそれが楽しいのは、読者のみなさんが有益で生産的な議論をいろいろ展開してくれるから……ではない。はてなブックマークにしてもトラックバックにしても、多くは単なるバカと無知の表明にすぎないものばかり。ぼくがまったく考えなかったような論点を指摘してくれるものなんてほとんどありゃしない。きみたち、ワタクシを震撼させるような議論ができないのかね!! ……って、できるわけがない。だってぼくが書いていることは経済学のほんの基礎の基礎で、考えられる反論や揚げ足取りはもう過去 100 年以上で出尽くしてるんだもん。でも、それはそれでありがたいのだ。というのも、何をぼくが説明しなきゃならないかがかなりよくわかるし、その説明内容がかなり基礎的なものでいいことが見えるからだ。 そ