ブックマーク / xtech.nikkei.com (76)

  • 意図せぬ回答を「バグる」と表現、中学生プロンプトエンジニアに見たAIネーティブ像

    AI人工知能)がバグった」。記者の経験不足かもしれないが、この表現は初めて聞いた。しかも、発言の主は中学生。ChatGPTを活用した自作アプリのデモ中、自分の意図とは違う「回答」が出たことについてアプリを開発した中学生がこうとっさに口にしたのだ。 ベネッセコーポレーションは2023年3月18日、ChatGPTを活用したAIアプリ開発イベントを開催した。同社が展開する「チャレンジスクール」オンラインプログラミング講座を約半年間受講した4人の中学生が参加し、ChatGPTを活用するアプリを開発。その成果を中学生がイベントの最後に発表した。冒頭の発言はこの発表時のものだ。ChatGPTの開発元である米OpenAI(オープンAI)はChatGPTの利用に当たって13~18歳の利用は保護者の同意が必要と3月に規約を改訂しており、参加した中学生はいずれも13歳以上、保護者同席のもとで開かれた。

    意図せぬ回答を「バグる」と表現、中学生プロンプトエンジニアに見たAIネーティブ像
    nogawa
    nogawa 2023/06/08
  • 相も変わらず「ソフトを他人に作らせる日本、自分で作る米国」

    ある会合で話をしてほしいと言われた。会合の趣旨を聞くと「日がなぜITの利用で劣後してしまったのかを考えること」と説明してくれた。演題を考えているうちに「ソフトを他人に作らせる日、自分で作る米国」という一言が浮かんだ。 この言葉は10年近く前、2013年12月に出版した拙著の書名である。元々は日経ビジネスオンライン向けに書いたコラムに付けた題名であり、そのコラムを同書の巻頭に再録した。 「日企業は自社で利用するソフトのほとんどをIT(情報技術)企業に開発させているのに対し、米国企業はソフトを内製する比率が高い」「日のソフト開発技術者の大半はIT企業に所属するが、米国のソフト開発技術者の大半はIT企業ではなく一般企業に所属している」、これがコラムの内容であった。ここでいうソフトはコンピューター上で動かすプログラムのことである。 これ自体はソフトの内製化と言われる問題だ。実は同書の主題は

    相も変わらず「ソフトを他人に作らせる日本、自分で作る米国」
    nogawa
    nogawa 2023/06/02
    「データやビジネスプロセスのモデルをつくったり優れたモデルを参照したりすることも有用だが、いまやモデラーは絶滅危惧種と言われている」「得意とは言えなかった上記の活動がさらにおろそかになっているのでは」
  • 米国で生活して実感した「英語学習」のオワコン化 | 日経クロステック(xTECH)

    これまでの人生において常に「英語を勉強しておけばよかった」と思って過ごしてきた。共感していただける読者の方も多いのではないだろうか。 私が「英語ができれば」と強く思ったのは社会人になって、米国出張に行ったときだ。日から24時間程度かかる米フロリダ州のオーランドの空港で飛行機の時間が早まっているというアナウンスを理解できず、飛行機に乗り損ねた。「なんで私は英語を勉強しなかったのだろうか」と痛烈に反省したことを覚えている。 このように英語にコンプレックスを持つ私が、家族の仕事の都合で2021年の夏から約1年間、小学生の子ども2人を連れて米ニューヨーク(NY)州に住む経験をした。子どもは2人とも英語をほとんど知らない状態。日の小学校の授業で週に1~2回習っていた程度だ。にもかかわらず居住地の都合で、現地の子どもと一緒に公立小学校へ通うことになった。 渡米する前、私は「子どもの小学校の勉強を支

    米国で生活して実感した「英語学習」のオワコン化 | 日経クロステック(xTECH)
    nogawa
    nogawa 2023/05/11
    辞書を引き文法を学ぶのはもはや時代遅れらしい。とはいえ、小学生ではそれでよくても、中学、高校はどうだろうか?
  • 入浴や就寝中もつなぎっぱなし、通話SNS「パラレル」で友達と常時接続する若者たち

    LINETwitter、Instagramなど、今の若者は様々なSNS(交流サイト)によって複合的につながっている。自宅や学校などのリアル空間だけでなく、インターネットも一つの居場所となっている。 特にコロナ禍では、対面しづらい状況を補完するサービスに人気が高まっている。パラレル(東京・港、旧React)が提供するスマートフォンアプリ「パラレル」は、友達とグループ通話したり、オンラインゲームを楽しんだりできる通話SNSだ。パラレル上で見知らぬ人と出会うのではなく、知り合い同士での利用を想定している。 LINEのグループ通話に近いが、プッシュ型で会話への参加を促すわけではない。ユーザーが通話ルームを開いて待っていると、友達登録している知り合いのユーザーに通知が届いて集まってくる。そんな「ゆるいたまり場」として使うケースが多いようだ。もともとゲーマー同士のコミュニケーションを想定していたが、

    入浴や就寝中もつなぎっぱなし、通話SNS「パラレル」で友達と常時接続する若者たち
    nogawa
    nogawa 2021/09/10
    ブレイクしそうな予感
  • 生き残る技術の見極め方、定着したオブジェクト指向としなかったSOAの違いとは

    技術が次々と登場するIT業界。ソフトウエア開発者として10年後も活躍するためには、必要なノウハウやスキルをどのように見極め、身につければよいのか。長きにわたって活躍しているIT技術者に自らの経験を明かしてもらった。 今回は、IT業界で30年以上の経験を持ち、ウルシステムズのソフトウエア開発者兼マネジャーとして活躍してきた平澤章氏に聞いた。平澤氏は長く読み継がれている『オブジェクト指向でなぜつくるのか』(日経BP)の著者でもある。 (聞き手は田島 篤=日経BP コンシューマーメディアユニット) IT業界では、新しい技術が頻繁に登場します。当然ながら、長く活用されるものもあれば、消えていってしまうものもあります。それらの見極め方はあるのでしょうか。 一般論として偉そうなことは言えませんが、1つの例でお話しします。オブジェクト指向は、ソフトウエア開発手法として定着し、長く活用される技術になりま

    生き残る技術の見極め方、定着したオブジェクト指向としなかったSOAの違いとは
    nogawa
    nogawa 2021/06/04
    「オブジェクト指向でなぜつくるのか」ロングセラーで今年改版とは素晴らしい!
  • ユーザー企業がクラウドの「運転免許」を取得すべき理由

    「クラウドはITのデリバリー革命である。クラウドでデータセンターが産業化・工業化すると『ソリューション提供』や『システム構築』は死語になる。顧客が最終的にほしいものがクラウドからデリバリーされるからだ」 これは日IBMの技術理事であった故中島丈夫氏の予想である。発言の時期は2008年。『クラウドが5年後にIT市場の4割に』という記事(日経ソリューションビジネス2008年12月15日号)で紹介した。 ソリューションや構築は死語にならず それから12年、ソリューション提供やシステム構築は日で死語にならず、逆にそれらの部品のようにクラウドは扱われている。ガートナージャパンの亦賀忠明ディスティングイッシュト・バイスプレジデントは指摘する。 「クラウドは従来の手組みによるシステム構築や運用を根から変える可能性を持つ。ところがパブリッククラウドを採用したシステムの準備をSI(システムインテグレー

    ユーザー企業がクラウドの「運転免許」を取得すべき理由
    nogawa
    nogawa 2021/01/05
    「Kubernetesを使いこなすまでに3年、DevOpsをチームでやるには5~7年かかる。それでも踏み切れば10年などはあっという間だ。すでに米企業の情報インフラはクラウドネーティブになっている」
  • ジョブ型雇用はやめておけ、「DX人材」や「アジャイル人材」にも惑わされるな

    スタート以来、日経クロステックの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第23回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。今回は夏の特別企画として枠を2倍に拡大して、識者8人に暴論、奇論を織り交ぜ熱い弁舌を振るってもらう。 お題は「デジタル革命の時代に『サラリーマン』じゃ生き残れない」。識者の4番手は、調査・コンサルティング会社のアナリスト甲元宏明氏だ。「人は企業が定義したスキルマップを埋めるために生まれてきたのではない」と主張する甲元氏は、1人の力が大企業に勝る時代が到来した今だからこそ、個々人が自らのビジネス人生を自分の手で設計せよと説く。(編集部)

    ジョブ型雇用はやめておけ、「DX人材」や「アジャイル人材」にも惑わされるな
    nogawa
    nogawa 2020/08/25
    「人材育成やキャリアプランに関しては、官公庁から出されているガイドラインやフレームワークを参考にする企業が多いですが」「無視しましょう。」 「素人がばっこするSNS上の情報には鈍感になりましょう。」
  • 「雲が空を飲み込む」、クラウドがすべてのネットワークを吸収する日も近い

    インターネットの向こうに浮かんでいたクラウドが、最近は「エッジ(端)」と呼ばれ始めているのをご存じだろうか。ユーザーはまずクラウドにアクセスし、そこからオンプレミスのデータセンターやインターネット上の各種サービスを利用する。そんな企業システムの利用形態が急速に普及しているためだ。クラウドがネットワークを飲み込んだ、と言い換えることもできる。 新しいシステム利用形態の分かりやすい例が、米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が提供するAWS VPNだ。VPN(仮想私設網)装置のクラウドサービスである。ユーザー企業はあらかじめ、オンプレミス環境とAWS上の仮想ネットワークVPC(Virtual Private Cloud)とを専用線やIP-VPNによって接続しておく。そして社外で働くエンドユーザーにはAWS上のVPN装置にアクセスさせ、AWS経由で社内システムを利用させる。AWSのクラウド上にあ

    「雲が空を飲み込む」、クラウドがすべてのネットワークを吸収する日も近い
    nogawa
    nogawa 2020/05/29
  • インターネット級の革新、ブロックチェーンの影響力と課題 | 日経 xTECH(クロステック)

    「20年後には、今のインターネットを語っているのと同じように、ビットコインのことを語っているだろうね」――。 これは2014年に米紙ワシントン・ポストのインタビューで、マーク・アンドリーセン氏が語った言葉だ。アンドリーセン氏は、インターネット初期に「Mosaic(モザイク)」というブラウザーを世に出し、その後米ネットスケープコミュニケーションズ(Netscape Communications)を立ち上げた人物だ。現在同氏は、米アンドリーセンホロウィッツという、シリコンバレーを中心としたベンチャーキャピタル(VC)を率いる投資家である。 アンドリーセン氏はまた、同じ年の米紙ニューヨーク・タイムズへの寄稿「なぜビットコインが重要なのか(Why bitcoin matters)」の中で、「1975年のパーソナルコンピューター、1993年のインターネット、そして2014年のビットコインだ」と述べ、

    インターネット級の革新、ブロックチェーンの影響力と課題 | 日経 xTECH(クロステック)
    nogawa
    nogawa 2018/11/13
  • 本当の営業活動は契約後に始まる、クラウドが変えた米ITベンダーのビジネス戦略 | 日経 xTECH(クロステック)

    米国のITベンダーで、顧客サポートこそが最強の営業活動なのだという認識が広がっている。クラウドの普及によってITベンダーのビジネスが従来の「売り切り型」から「サブスクリプション(購読)型」へと変化したことが背景にある。それに伴いサポート部門の名称も変わり始めた。 「当社ではカスタマーサポート部門を『カスタマーラブ部門(Department of Customer Love)』に名称変更した。カスタマーラブ部門こそが、当社のビジネスを成長させるうえで最も重要な部門だ」。そう語るのは新興のBI(Business Intelligence)ツールベンダー、米LookerのFrank Bien CEO(最高経営責任者)だ(写真1)。 同社のBIツール「Looker」は、配車サービスの米Lyftや決済サービスの米Squareなど、シリコンバレーの注目スタートアップがこぞって利用していることで知られる

    本当の営業活動は契約後に始まる、クラウドが変えた米ITベンダーのビジネス戦略 | 日経 xTECH(クロステック)
    nogawa
    nogawa 2017/11/27
    「米国のITベンダーで、顧客サポートこそが最強の営業活動なのだという認識が広がっている。クラウドの普及によってITベンダーのビジネスが従来の「売り切り型」から「サブスクリプション(購読)型」へと変化」
  • 「小学生でもわかる本」がシニアには無理、82歳アプリ開発者が語る現実

    若宮さんは、2017年6月に開催された開発者向けカンファレンス「WWDC 2017」にも参加。米アップルのティム・クックCEO(Chief Executive Officer)に最年長参加者として紹介された。最近はテレビ番組で紹介されることも多く、このイベントでは「店で値切ろうとしたら『あなたテレビに出てたわね』と言われて、なんとなく値切りにくくなりました」と笑いを誘っていた。 最近は「プログラムを作るってどういうことですか」と質問されることが多いという。そんなときは、プログラミングを料理に例える。「料理だったら、レシピサイトに料理の写真が載っていて、必要な材料、調理の目的や大切なこと、最後に調理手順がある。プログラムも同じ」(若宮さん)。 例えば、若宮さんが作ったhinadanだと、大切なのは「シニアが楽しめること」。材料はおひな様の絵や台紙の絵、「ポン」「ビー」といった効果音、「ようお

    「小学生でもわかる本」がシニアには無理、82歳アプリ開発者が語る現実
    nogawa
    nogawa 2017/11/15
    「料理だったら、レシピサイトに料理の写真が載っていて、必要な材料、調理の目的や大切なこと、最後に調理手順がある。プログラムも同じ」「料理のレシピは読めばわかるがプログラミングには人間の言葉が使えない」
  • 格安スマホをキッズ向けに 「スマモリ」が使える

    子供にスマートフォン(スマホ)を持たせる際、いわゆる「キッズスマホ」が第一候補となる。キッズスマホであれば「スマホの利用制限」「ウェブサイトのフィルタリング」「位置情報の検索」といった、子供を見守るための機能を備えているからだ。 しかし、キッズスマホは大手携帯電話会社やごく一部のMVNO(仮想移動体通信事業者)しか提供しておらず、料金コースや端末の選択肢が少ない。そのため、通信コストやスマホ端末代が安い「格安スマホ」を子供に持たせる保護者が増えている。とはいえ、ほとんどの格安スマホは子供を見守るための機能に乏しく、子供に持たせるには、一工夫が必要だ。 解決策の一つになるのが、見守りサービス「スマモリ」(ジランソフト・ジャパン)。今回はスマモリを使って、格安スマホをキッズスマホに仕立てる方法を紹介しよう。

    格安スマホをキッズ向けに 「スマモリ」が使える
    nogawa
    nogawa 2017/11/10
  • 「IBMやグーグルを追うな」、国産IT大手がハードで生き残るには

    今後、IT各社がハードウエア分野で業績を伸ばしていくにはどのような戦略が必要なのか。ガートナー ジャパンのリサーチ部門 半導体/エレクトロニクス 主席アナリストの山地正恒氏に話を聞いた。 国内ITベンダーの各分野からの撤退報道もあり、ハードウエア市場は縮小のイメージがある。実態をどのように見ているか。 半導体の売上がハードウエア市場を測る一つの指標となる。半導体の売上ベースでいうと、2011年から2016年の5年間でグローバルでは1割くらい大きくなっている。iPhoneなどスマートフォンが普及した影響で、米国や中国を中心に伸びているためだ。世界全体としてはハードの需要は増えており、今後も売上は伸びるとみている。 一方、日は同じ5年間で約2割減だ。半導体の売上減少は、半導体の実需要が減っていることにほかならず、「国内のハードウエア市場は縮小している」といえる。 なぜ国内でハードが不調なのか

    「IBMやグーグルを追うな」、国産IT大手がハードで生き残るには
    nogawa
    nogawa 2017/09/13
    「日立や富士通、NECなど国内ITベンダーは、既存の顧客企業を競合に奪われないようにするだけでなく、新たな顧客企業に対して生産性をより高めるようなソリューションを提供することを考える必要がある。 」
  • “大赤字本部”をつくった富士通、イチオシは水資源機構との共創

    「2020年代には既存のシステム開発や保守運用の市場は2分の1に縮む」。SIを主力ビジネスとする大手ITベンダーの多くがそんな暗い近未来図を描く。ユーザー企業が基幹系システムから、IoT(インターネット・オブ・シングズ)や人口知能(AI)などを使った「デジタル」分野へとIT投資を急速にシフトさせ始めたからだ。しかもデジタル分野は業のデジタル化のため、従来のようなITベンダーへの丸投げを改め、システムは内製が基だ。 まさにITベンダーの人月商売、そして日IT業界を特徴付ける多重下請け構造の瓦解は近い。そこで大手ITベンダーは皆、デジタル時代に対応できる新たなビジネスモデルを模索して、新規事業の創出に乗り出した。その際、各社がキーワードにするのは「共創」。ビジネスのデジタル化に取り組むユーザー企業と手を組み、新しいビジネスを「共」に「創」る試み。ポイントは、共創相手がユーザー企業のIT

    “大赤字本部”をつくった富士通、イチオシは水資源機構との共創
    nogawa
    nogawa 2017/09/06
    「ポイントなるのが、SEが顧客の要望を聞くという御用聞きではなく、コンサルタント的に動くということだ。そしてSIのように下請けITベンダーを使わずに、富士通の技術者だけでやり切ることだ。」
  • エンジニアリングを制するもの、クラウドを制す

    での外資系IT企業のマーケティング戦略がどうやら格的に動いているようです。その証拠に優秀な人材が引きも切らず、会社を移っています。 ある知人がA社からB社へ転職したと思ったら、別の知人は全く同じ時期にC社からA社へ転職するとのこと。どこへ転職しても、私との付き合いが変わらないのはありがたいことです。 ハードベンダーは人材の草刈り場 クラウドの世界で何が何でもキャズムを越えるぞと決心しているように見えるのは、AWSAmazon Web Services)とグーグルです。ここ数年で日法人の陣容を大幅に拡大してきたAWSは、陣容拡大のペースをますます上げています。今度はコンサルティングを提供するプロフェッショナルサービス部を新設して、日でのプロフェッショナルサービスを強化しようと動いています。 AWSに追いつけ追い越せとばかりに急速な拡大をし始めたのが、グーグルGCPGoogl

    エンジニアリングを制するもの、クラウドを制す
    nogawa
    nogawa 2017/08/28
    「日本のクラウドコンピューティングを本格的に進める鍵は営業ではなく、エンジニアが握っているのでは」「ミッションクリティカル分野におけるマイクロソフトとオラクルの競争を分けたように」
  • KDDI、「ソラコム買収に200億円」の執念と5年前の屈辱

    KDDIがIoT(インターネット・オブ・シングズ)ベンチャー、ソラコムの株式の過半を取得して連結子会社化する。しかも約200億円で――。2017年8月2日に明るみになったこのニュースで、記者は買収そのものの事実もさることながら、その買収額に驚かされた。KDDIもソラコムも具体的な買収額は明らかにしていないものの「(買収額は)200億円からそう大きく離れた額ではない」(KDDI)としている。 一部には、ソラコムが実施した資金調達の規模を考えれば200億円でも驚くほどではない、との声もある。ソラコム設立前からAWSAmazon Web Services)のエバンジェリストとして活躍していた玉川憲社長の実力を高く評価する声もある。そうはいってもサービス開始から2年足らず、会社設立から数えても3年弱のベンチャー企業のエグジット(投資回収)としては、やはり目を見張る金額といえよう。 ソフトバンクよ

    KDDI、「ソラコム買収に200億円」の執念と5年前の屈辱
    nogawa
    nogawa 2017/08/09
    「会社の成り立ちからして仕方ない面もあるだろうが、KDDIのスピードはソフトバンクとちょっと差があった。」「持ち帰って検討し、丸くゆるやかに返事がくる他社と比べ、10周分くらいの差があった」
  • 後出しジャンケンが強いゼネラリストがはびこる日本企業の末路

    来日したデルのCFO(最高財務責任者)、トム・スイートさんの話を聞く機会がありました。スイートさんはデルとEMCの合併により生まれた新会社、デル テクノロジーズの経営にも関わっています。 合併からほぼ9カ月を経て、どんなことに苦労してデルとEMCの両社を統合してきたか、これから新会社の戦略をどのように進めていくのか。これらに関するスイートさんのプレゼンテーションの後に、私たちもいくつか質問する機会がありました。 私は「EMCのフェデレーション戦略*は、結果として全体的な整合性がうまく取れなかったのではないかと思っている。デルと統合して、どのようなメッセージが出てくるのか?」と少し意地悪な質問をしてみました。スイートさんはマイケル・デル会長兼CEO(最高経営責任者)がリーダーシップをどのように発揮しているのかに触れながら、今後の課題を説明してくれました。

    後出しジャンケンが強いゼネラリストがはびこる日本企業の末路
    nogawa
    nogawa 2017/08/01
    「ゼネラリストの下働きをする立場に置かれた専門家はそこから抜け出すのが難しそうです。」「後出しジャンケンプロの上司に鍛えられた専門家は、やがて決して先出ししない「評論家」になってしまいます。」
  • メルカリのセキュリティ事故から想う「生涯一エンジニア」

    6月22日、フリーマーケットサービスのメルカリでセキュリティの事故が発生した。ユーザーの個人情報が誤ってサーバーにキャッシュされ、他のユーザーに表示されてしまう、といったものだ。 この事故に対し驚いたのは、メルカリの対応が速かったこと。14時41分にカスタマーセンターに連絡が入り、15時38分に問題を解消した。その後、技術的な内容を含む情報を、21時前には同社エンジニアブログに公開している。詳報のための取材依頼の前に、これ以上ない詳しい情報がオープンになった。 情報公開も含め迅速だったのは、メルカリのSREチームが対応に当たったからだ。SREは、Site Reliability Engineeringの略。サービスの高い信頼性や操作性をソフトウエアエンジニアリングで実現することを意味する。元は、米Googleの運用チームを率いていたエンジニアが提唱した考え方だ。 メルカリのSREチームは6

    メルカリのセキュリティ事故から想う「生涯一エンジニア」
    nogawa
    nogawa 2017/07/12
    「今、サービス/システムの良しあしには、企画や要件定義の良しあしだけでなく、ソフトウエアエンジニアリングの能力が大きく影響するようになっている。」
  • 増え続ける50代SE、減る20代と30代

    IT現場の最前線で働き続ける50代SEが増えている。55歳になるSCSKの舟野真樹氏は、データセンターの効率的な運用を考える企画業務に携わる。「先輩達を見ていて、50代はアドバイザー的なポジションになると思っていた」。かつての想像と異なる現在の仕事に驚きを隠せない。 舟野氏は入社以来、社内の情報システム部門、顧客へのシステム運用のコンサルティングなど様々な仕事を経験した。「システム運用の上流から下流まで経験した。経営層やスタッフ部門の考え方に深く触れることもできた」(舟野氏)。経験を活かして、50代になっても第一線から退くことなく現役SEとして仕事を続けている。 現在の肩書きは「ITマネジメント事業部門 netXデータセンター事業部 サービス基盤部 第二課 シニアプロフェッショナル サービスマネージャ」。組織を率いる「部長」や「課長」といったラインマネジャーではなく、システム運用ソリュー

    増え続ける50代SE、減る20代と30代
    nogawa
    nogawa 2017/07/03
    「かつては50代SEが相対的に少なかったこともあり、一線を引いたポジションに移ってもらうことが多かった。今は50代が当社社員の27%を占める。50代SEに収益に貢献してもらないと、会社として厳しい時代になっている」
  • 社会システムをITで置き換えれば、多様な価値観が共存しやすく

    ICTを平和目的に積極的に活用しようという動き「PeaceTech」。その推進者の1人である金野索一氏が、PeaceTechのキーパーソンに会い、その取り組みや思いを語ってもらう。(菊池 隆裕=日経BPイノベーションICT研究所) PeaceTechを体現している日人経営者、3人目のゲストは河崎純真氏だ。13歳でプログラミングに目覚めて、15歳からエンジニアとして働き始め、いくつものITベンチャーで事業の立ち上げを経験。いつしかそうした場に飽き、50年続けられる仕事を模索した。そこで生まれたプロジェクトが「ギフテッド・エージェント」だった。 発達障害の人たちに高度なプログラミング技術を教える学校 東京・渋谷駅のほど近くに、その学校はある。ありふれたオフィスビル。その一角にあるドアを開けると、大きな畳の間が広がる。そして、ちゃぶ台のようなテーブルとクッションがいくつもある。窓際にはずらりと

    社会システムをITで置き換えれば、多様な価値観が共存しやすく
    nogawa
    nogawa 2017/05/15
    「優秀な障害者が社会の枠組みとマッチしない」「そうした課題を解決するための学校が、ギフテッド・アカデミー」「大人の発達障害者に特化した教育機関で、ミッションは「偏り(才能)を活かせる社会を創ること」」