日本デザイン振興会が10月7日に発表したグッドデザイン賞で、ヤマハの歌声合成ソフト「VOCALOID」が「ロングライフデザイン賞」を受賞した。「新しい音楽文化の形成に寄与した」点が受賞理由の一つになった。 VOCALOIDは、楽譜を入力するだけで歌声を出力できる音楽ソフト。学校教育用の「ボーカロイド教育版」を提供している点や、「AI美空ひばり」など故人の歌声を再現する技術の開発なども評価された。 「ボカロ曲は数多く発表され、支持され、一般化した。自分の音楽をいつでも歌ってくれるパートナーであり、曲ができたらすぐにインターネットにアップできる。曲を中心にクリエイター同士の交流が生まれ、人気の高い制作者(ボカロP)は表舞台にも進出している」(日本デザイン振興会) 関連記事 初音ミクが生きてきた16年を振り返る 究極のバーチャルシンガーはどこがすごかったのか NHKのドキュメンタリー番組「プロフ