『ファイナルファンタジーXIV』(以後略称:FFXIV)が運営8年目に突入した。おりしも世界は人類未曾有のウイルス災害に直面し、僕らはなかなか自由に外出しづらい状況になっている。インターネットの普及で人と会わずとも仕事がまわるという方も多いだろう。しかし世の中はまだまだ実際に人とふれあい、行動することでしか動かないものがあるということを知った1年だったのではないだろうか。 FFXIVのようなゲームでは、そもそも人の出会いがオンライン上に設定されている。ふれあい行動をともにすることが手触りとして伝わるように作られているゲームならでは可能なことだ。今回はFFXIV開発チームの「ゲームのステージ」が「風景」になり、「感情」となってプレイヤーに伝わるまで。その絵作りを担当されている志田雅人氏にそのお仕事とこだわりについて伺った。 バックグラウンドアーティストという役割 ───まず志田さんは開発部内