【上海=河崎真澄】中国国有の鉄道車両大手、中国北車がバングラデシュから高速鉄道の車両60両(20編成)を受注したことが、5日、分かった。中国による高速鉄道の輸出は初めて。 同社が公式ホームページで明らかにしたところによると、バングラデシュから受注したのは、車両のほか列車の制御や運行システムなど関連設備も加えた「核心技術」。同社は独シーメンスや仏アルストームなどから技術導入し、鉄道車両や設備を製造している。輸出車両は同社の大連電牽研究センターで製造する。 路線のルートや受注総額など詳細は明らかになっていないが、建設資金は中国政府からのODA(政府開発援助)など制度金融が適用される可能性が高い。 中国高速鉄道では昨年7月、浙江省温州で40人が死亡する追突事故が起きた。中国北車が開発した列車も故障が相次いでおり、安全対策が十分とられているかどうかへの懸念も出そうだ。
JR東海の山田佳臣社長は29日の会見で、中国の政府系鉄道車両メーカーが、日本やドイツの技術を活用した中国版新幹線の技術特許を米国で申請する方針を打ち出していることについて、「新幹線技術は国内のメーカーと旧国鉄(現JR)の技術陣の長い期間にわたる汗と涙の結晶だと思っている」と述べ、不快感を示した。 中国の鉄道車両メーカー、南車集団は、中国版新幹線の車両「CRH380A」の技術特許を米国で申請する方針で、将来の車両輸出を狙った戦略とみられている。南車集団は独自開発を主張しているが、実際は川崎重工業など日本企業が開発した新幹線「はやて」などの技術供与を受けて改造した。 山田社長は、技術を供与した川崎重工に対しても「技術立国に恥じない対応をしてもらいたい」と語り、供与技術の範囲などを明確にし、特許侵害には断固対処するよう求めた。
破線は1860年北京条約において清国からイギリスに割譲された領域(九龍半島南部及び昂船洲)の北限を示す。 旺角にある亞皆老街(Argyle Street)の様子 九龍(きゅうりゅう、カオルン、広東語:Gau2lung4、英語:Kowloon、 標準中国語:Jiǔlóng)は、香港領内に位置する市街地の一地域名を指す。1860年に締結された北京条約において、当時の中国の政権であった清国からイギリスに割譲された地域で九龍半島のうち現在の界限街より南側を指す。 ただし、現在の日常の用語としては、新九龍と呼ばれる新興市街地を含む場合もある。1842年、アヘン戦争後に締結された南京条約で清国からイギリスに割譲された香港島に次いでイギリスの植民地となる。 九龍の歴史や気候、市街の概要などに関しては香港または香港の歴史の項を参照。 九龍の呼称についての由来は諸説ある。 宋の幼皇帝が周囲の八つの山の形を龍
追突事故の発生以来、自主開発と主張する中国高速鉄道の知的財産権問題に対して常に疑問の声が上がっている。中国共産党の機関紙である人民日報のウェブサイト・人民網は15日、「わが国の高速鉄道には知的財産権を主張できる技術は存在しない」と認め、今後はより安全性を重視すると主張した。国際財経日報は同日、「政府メディアがはじめて詐称を認めた」と報じた。 中国鉄道部の王勇平報道官は7月7日、中国高速鉄道が新幹線技術の盗用ではないかとの疑問を完全に否定、中国高速鉄道の安全性と高い性能を示すと同時に、「中国人が創造した奇跡」として自主開発による知的財産権を主張していた。また、鉄道部の何華武チーフエンジニアは、「線路、車両、通信信号のどこにも何ら問題はない。万が一の故障の際にもシステムが自動で安全措置をとる」と繰り返していた。 しかし、北京―上海高速鉄道では開通から5日間で4回も故障が発生したほか、7月2
【北京=関泰晴】中国浙江省温州での高速鉄道事故で、中国各紙が、「独自報道」を禁じる当局の指示に抵抗して、事故処理の不手際や情報公開の不十分さを批判する論評を連日掲載している。 当局も「ガス抜き」として、一定の批判は容認する考えだが、共産党政権や一党独裁批判に直接つながる報道は断じて許さず、締め付けを強める構えだ。 「北京青年報」は27日、現場で壊して埋めた車両を掘り返したことについて、「事故原因の細部を知るのに役立つはずのものが破壊されてしまったかもしれない。事故の真相究明は一段と難しくなった」と非難。「21世紀経済報道」も、「中国の鉄道は『独立王国』だった」と批判、日本の国鉄民営化も例に挙げて鉄道省の改革を訴えた。 だが、関係者は「批判は鉄道省に集中している」と指摘する。実際、遺族の一部が高速鉄道の温州南駅で抗議行動を起こし、真相究明を求めて政府批判を繰り広げているが、中国各紙はこれを黙
印刷 なぜ、停車中の列車に後続列車が突っ込んだのか――。中国高速鉄道の脱線落下事故で、中国当局は落雷による「天災」を強調しているが、管理や運行のミスによる「人災」を疑う声も高まっている。 最大の謎は、ATC(自動列車制御装置)がなぜ作動しなかったのかだ。ATCは、前方列車との間隔などの異常を察知し、自動的に車両を減速、停止させる仕組みだ。 中国鉄道省は「落雷が故障を引き起こした」(王勇平報道官)と強調するが、国内外の専門家は「鉄道には避雷装置があり、雷を逃がす仕組みになっている」(香港理工大学の盧覚強教官)と首をひねる。避雷装置が機能しなかったとすれば「中国は平原を走る路線が多く、落雷の危険は常にある。システムを改善しなければ同様の事故が起こる」(盧教官)という。 日本では、ATCが故障すれば一帯の列車はすべて止まる。日本政府の高官からは「ATCを切って手動で走っていたのではないか
【温州(中国浙江省)=角谷志保美、北京=関泰晴】中国浙江省温州で起きた高速鉄道の衝突、脱線事故で、新華社電は25日、復旧作業が終わり、列車の運行が再開したと伝えた。 現場では、高架から落下した車両が、地面に掘った穴に埋められ、検証作業を後回しにする当局の姿勢が鮮明になっている。ネット上などでは「証拠隠滅」との批判が一段と強まっている。 追突して落下した先頭車両の脇では24日早朝、数台のショベルカーが地面に巨大な穴を掘った。穴は幅15メートル、深さ5メートルほどだ。 作業を目撃した地元住民は本紙に対し、「先頭車両は粉々に砕かれ、穴に埋められた」と証言した。同日午後、現場では、穴に土砂がかけられ、残骸の一部だけが露出していた。 ほかの落下車両の周辺でも穴が掘られ、25日には朝からショベルカーが車体を砕き始めた。
鉄道や航空などの事故調査を行っている運輸安全委員会によると、日本では同委員会設置法に基づき、事故車両などの保全や移動禁止を命じることができる。 同委員会事務局の幹部は「事故の原因究明や再発防止のためには車両や現場の細かい調査・分析が不可欠であり、国際的に見ても事故車両を遺棄するような対応は考えられない」と指摘している。
【温州(中国浙江省)=角谷志保美】「ドンと大きな音がして突然列車が激しく揺れ、車内が真っ暗になった。手すりやイスにつかまったが、何が何だか分からなかった」。 落下したD301号の車両に乗っていた福建省の女性(62)は、搬送先の病院でベッドに横たわったまま、恐怖の瞬間を振り返った。 雷雨の夜、停車中に追突されたD3115号の後ろから2両目に娘(5)と乗っていた女性(37)は、激しい衝撃で前後に体が揺さぶられ頭を強く打った。 報道では、追突の衝撃で火花が上がったという。 「いきなり列車が落ちてきたんだ!」――追突を目撃した近所の男性(58)は興奮気味に語った。 「高架に列車が止まっているからおかしいと思って見ていたら、ガチャン、ガチャンと大きな音がした」と言う。暗闇の畑に、301号の先頭3両が転がり、その上に突き刺さるように高架から1両がずり落ちた。追突された3115号の後部車両は原形をとどめ
2011年温州市鉄道衝突脱線事故(2011ねんおんしゅうしてつどうしょうとつだっせんじこ)は、中華人民共和国浙江省温州市の甬台温線(杭福深旅客専用線の一部)で、2011年7月23日20時34分頃(中国標準時)に発生した中国高速鉄道の列車衝突・脱線事故。温州市政府の発表によると死者は40人とされる[1]。 2011年7月23日午後8時34分頃(現地時間=UTC+8)、杭州駅発福州南駅行きの高速鉄道D3115列車(CRH1B、編成番号:CRH1-046B。乗客1072名。定員は1299名)が、事故現場から32km南で落雷を受け動力を失い(現段階で断定はできない)、事故現場となる温州市双嶼近くの高架橋上のトンネル手前で停車していたところに[3]、現場北方から走行して来た北京市北京南駅発の福州駅行きのD301列車(CRH2E、編成番号:CRH2-139E。乗客558名。定員は630名)が追突した[
レンズの口径が3.8メートルと国内では最大となる光学赤外線望遠鏡が、岡山県浅口市に完成した。将来の望遠鏡のために新しい技術を満載し、大きな割に機動的に動かせられる。宇宙で突発的に起…続き 銀河誕生の謎探れ 130億光年見通す望遠鏡の仕組み [有料会員限定] ケプラー宇宙望遠鏡が引退 太陽系外惑星を多数発見
印刷 関連トピックス胡錦濤脱線し高架から落下した高速鉄道の車両。一夜明け、現場に作業員らが集まった=24日午前7時10分、中国浙江省温州、樫山晃生撮影高速鉄道の脱線現場 中国浙江省温州市で23日午後8時38分(日本時間午後9時38分)、停電で緊急停車していた同省杭州発福建省福州行き高速鉄道D3115号に北京南発・福州行きのD301号が追突した。各16両編成で、合計6両が脱線、うち追突した4両が高架橋から落下した。合計千数百人とみられる乗客のうち、外国籍2人を含む43人が死亡、けが人は210人を超えた。 国営新華社通信などが24日、伝えた。在上海日本総領事館によると、死傷者に日本人は含まれていない。現地メディアによると、24日夕方、4歳の女児が事故車両から救出された。 国家の威信をかけて建設し、最高速度や営業距離で世界一を誇る高速鉄道で多数の死傷者を出す事故が起き、共産党政権に大きな衝
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く