ネット上に溢れる無料のコンテンツ。イマドキの学生は有益なコンテンツを見つけると「落ちている」という。落ちているコンテンツを必死になって探せば「勉強熱心な人」と言われ、みんなからほめられる。そしてそれを仲間に教えるのは「いいことをした人」になる。 2010年は「電子書籍元年」と言われ、さまざまな専用端末が登場した。電子書籍市場が拡大すれば「もっと本が売れるだろう」「もっと読者が増えるだろう」といった声があるが、本当にそんなバラ色のような世の中になるのだろうか。むしろ「大量の失業者を生む」――そう警鐘を打ち鳴らす人がいる。 オタク学からダイエット論まで、幅広いジャンルの情報を発信してきた岡田斗司夫さんは、ネット社会がモノや情報の価値を変えていくと見ている。「『ネット社会には新しいビジネスチャンスがある』という人がいるが、騙されてはいけない。1000人のうちチャンスをつかむのは2~3人だけ。それ