「ヘリマネってなに?」 最近、良く質問される。質問するのは普通の、一般の方々だ。若い人もいれば、ご年配の方もいらっしゃる。「マイナス金利に戸惑ったばかりだというのに、今度はヘリコプターからお金を撒くという。一体どうなっているんだ」ということだ。 「無から有が生じる話」にとまどう人々 「定義はいろいろですけど、政府の借金ではなく、中央銀行ファイナンスによる財政支出のことです」 「それじゃよくわからない」 「日銀がお金を出して、政府が支出することです。日銀はいくらでもお金を出すことができますし、借金ではないので政府はお金を返す必要もないです」 「え?」 誰もが当惑する。「無から有は生じない」ことは、誰でも知っている。しかし、このヘリマネというのは、何もないところからお金が出てくるという話だ。 「経済対策として、日銀がお金を出して、一人50万円支給されるとしたら、どうしますか?」 「そんなお金、