讃岐うどん店チェーン「丸亀製麺」を運営するトリドールが、国内外食トップの称号獲得に向け強い野心を抱き始めた。同社が描く青写真では、平成37年3月期に売上高で5000億円を達成し、国内外食トップのゼンショーホールディングス(HD)に肉薄し、将来は抜き去りたい考えだ。積極的な買収や、国内外での出店攻勢で年率20~30%の成長を目指すという創業者の粟田貴也社長のイケイケ路線に、現実がどこまで追いつくかがカギとなる。 10年後に5000億円の“大風呂敷” 「大風呂敷を広げて迷惑をかけてはいけない」-。 今年5月の決算説明会。トリドールは27年3月期に872億円だった連結売上高を10年後に5000億円へ引き上げる計画をぶち上げた。現在に比べ規模を約6倍に増やさなければならないため、記者からは疑問視する声も出たが、粟田社長は、自信満々にこう言い切った。その上で、目標達成には「年率2~3割の増収が必要に