13年連続で県内の自殺者が年間500人を超える中、家族や友人を失った人たちを支える本県の支援グループや自助グループなど3団体の会合に足を運ぶ自死遺族らが相次いでいる。本年度(1月末時点)の参加人数は3団体合わせて延べ計67人に上り、各団体のメンバーが一人一人に寄り添い、悲嘆や孤立、再起への思いに耳を傾けた。遺族へ迅速に情報提供できる民間センターの設立準備も進む県内の自死遺族支援。自殺対策基本法施行から5年目に入り、サポートの輪は着実に広がっている。 遺族の精神的なケアなどに取り組む県内の3団体は、栃木いのちの電話(青木勲理事長)が運営する「わかちあいの会『こもれび』」、遺族の自助グループ「オレンジいろの会」(代表・山崎真由美さん)、小山市の「自死遺族の会」。 3団体は公的施設を会場に毎月または隔月1回のペースで開催。本年度参加した遺族らの延べ人数は「こもれび」27人、「オレンジいろの会」2