金融危機、地方債の発行休止相次ぐ 自治体財政に波及(1/2ページ)2008年10月28日15時1分印刷ソーシャルブックマーク 世界的な金融危機が地方自治体の財政運営にも影響を及ぼし始めた。金融市場から資金を集める地方債に買い手がつかず、東京都や大阪府などが相次いで発行中止に追い込まれているのだ。10月に発行できなかった地方債は総額1千億円。「買ったら損をしかねない」という投資家心理が、本来はリスクゼロとされる地方債市場も揺さぶっている。 「売り一色。過去に例のない極めて特殊な状況です」 東京株式市場が乱高下していた今月14日の夕方、大阪府財政課の担当者は、受話器から聞こえる証券会社の担当者の声に「やはり」と感じた。30日に発行予定だった市場公募債(満期5年)200億円の発行見送りを決め、翌日、橋下徹知事に報告した。 自治体が投資家から広く資金を集めるために発行する市場公募債。債券市場に出回