東大寺大仏殿の東回廊で開かれた奈良県議会=30日午後、奈良市、小杉豊和撮影 奈良・東大寺の大仏殿で30日、奈良県議会の11月定例会が開かれた。地方自治法施行(1947年)後、300回目の定例会を記念した。同寺での県議会開催は、議場が建設中だった1888(明治21)年の第1回、同法施行後200回目(1987年)に続いて3回目となる。 開会に先だって、東大寺の上野道善長老が「仏の光明のごとく、県民の幸せを願って全力を尽くして」と激励。大仏殿前の東回廊に長机やいすが並べられ、県幹部25人と県議44人が向き合い、観光客らも傍聴した。議会の機能や議員の役割などを明文化した議会基本条例案が議員提案され、全会一致で可決された。 出口武男議長は「記念すべき節目に条例を成立させることができた。きちんと守らないと、大仏さんに申し訳ない」と話した。