ロシアが世界に誇るマリインスキー・バレエに入団した「バレエ界のシンデレラ」。同団3年ぶりの来日公演で本格的に母国デビューする18歳に聞いた。 【「海賊」でオダリスクを踊る永久メイの写真はこちら】 * * * ボストン・バレエの倉永美沙、英国ロイヤルバレエ団の高田茜、パリ・オペラ座バレエ団のオニール八菜と、世界の名門バレエ団で主役を踊る日本人ダンサーは、今や枚挙にいとまがない。 それでもロシアの超名門、マリインスキー・バレエは18世紀の創立以来、ダンサーにとってひときわハードルの高いバレエ団として知られる。 そのマリインスキーに今年5月、日本人2人目として入団を果たしたのが、弱冠18歳の永久メイだ。 同団入団は付属の名門学校、ワガノワ・バレエ・アカデミーから、毎年数人にだけ許される狭き門。モナコ王立プリンセス・グレース・アカデミー出身の永久は「外様」の壁を破り、しかもコール・ド(群舞)を