コロラド大学ボルダー校の研究チームは、火力発電所や家屋の冷却に使用できるメタマテリアルシートを作製した。さらに同材料をロールtoロール方式で量産する技術も開発した。電力や水を消費せずに建物などを冷却する技術として注目される。研究論文は科学誌「Science」に掲載された。 すべての物体は電磁波を放射しており、放射した電磁波の分だけその物体の温度は下がる。この現象は放射冷却と呼ばれる。冬場の天気予報でよく耳にする「放射冷却現象」も、この原理によるものであり、風のない晴れた日の夜間から明け方にかけて地表から放射された電磁波が、澄んで乾いた大気を通り抜けて宇宙空間に放出されるため気温が下がると説明できる。 放射冷却では、外部からエネルギーを投入することなく物体が冷えていく。したがって、この現象を利用すれば電力を消費せず、また冷却水なども使わずに建物の空調ができると考えられる。ただし日中は、建物の
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